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『あなたの子どもを産ませてください!!』
「え?」
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初めて会った人にこんな事を言ったのも、
ましてや知り合いや今まで付き合った人にも言った事なんかない。
私は某大手事務所に勤務するスタッフ。
主に私の仕事は事務。雑用係?何でも屋さんって感じで、周りの部署の人に見つかると雑用を頼まれる一日。
自分たちの仕事もしっかりあるんだけどね。
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「え、っと、俺、君と初めましてやんな?」
『はい、初めましてです。ずっと言いたかったわけではなくて、あの私、えっとその、あの』
「君が焦るのもわかるけど、俺のが焦るねやんか??ゆっくり時間ある時にでも話そか?な?」
『あー、そう...ですね!先に仕事ですね!すみません!!!』
今日はマネジメント部の方に呼ばれて、あるグループのマネージャーが発熱で早退になるから、代打で今日残りのマネージャーを勤めて欲しいとの事。
承諾しないと言う選択肢が事務部にはないみたいだから仕方なく承諾して、グループが待機している楽屋にお邪魔する。
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扉を開ければ、メンバーの末澤さんしかいなくて目が合った。
私の中のなにかに電流が走った
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作者名:ソフイ | 作成日時:2023年1月19日 15時