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駅へ着くまで周りが気になってキョロキョロしたが、特に怪しい人はいなかった。
……おそらく、キョロキョロしている私が1番怪しい人だろう。
「ふふっ、そんなに挙動不審にならなくても大丈夫ですよ」
彼はくすくす笑いながら言う。
私が挙動不審になったら彼も巻き込んでしまうな……と思い、とりあえず地面を見ながら歩くことにした。
もうすぐ駅へ着くという辺りで見知らぬ男性が「おーい」と言いながらこっちへかけてくるのが見えた。
えっ、どなたっ？
ビビって隣の彼を見ると呆れた表情で大きな溜め息をついていた。
「……大丈夫っすよ。あいつ知り合いなんで。」
嫌そうに言う彼とは正反対の子犬のような笑顔でかけてきた。
「なんやお前！人との約束ぶちったと思ったら女の子とおるとかふざけんなよー！」
だれ？だれなん？だれなんよー！と、男性は興味深げに尋ねてくる。
「……鬱先生とゾムさんと、シャオさんトントンさんのご友人」
「えっ、もしかして……ゴリラ？」
おい、何故それだけでわかるんや。
アキネーターか？
急なゴリラ攻撃にびっくりして彼を見る。
「おい、いきなり失礼やって。しかもここ外やで」
「あー！すみません！はじめまして。僕、チーノって名乗ったら分かります？最近鬱先生とかと一緒に動画撮ったりしてるんやけど」
そう言いながらチーノさんと名乗った彼は私に握手を求めて来た。
…………えっ？
「チーノさんって……我々だの？」
「そうですそうです！そのチーノが僕です！」
無理やり右手を握られて握手をさせられる。
…………えっ？
いやいやいや、待って！なんでチーノさん？
なんでこんなところに現れたの？
てかなぜ私のことをしってるの？
そして私を助けてくれるこの男性は何者？
この彼、メンバーの方々と知り合いすぎやろ！
もしかしてやっぱりメンバーの……
……と思ったが、よくよく考えたら私も我々だメンバーの方々と知り合いになっていたから人のこと言えないか、と少し冷静になった。
「あー、チーノ！ちょっと頼まれて欲しいんやけど」
「お前、人との約束蹴っといてよく頼み事できるな」
文句を言いながらもチーノさんは耳を貸せと言われて彼に近付いていった。
「頼める？」
「なるほどな。了解。仕方ないから手伝ったるわ。今から鬱先生も来るし、ついでに伝えとく」
「助かる。ほんならよろしく。」
では行きましょうか、と彼は私の腕をとり駅へ歩いていった。
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くゆる(プロフ) - すずらんさん» すずらんさん、こんにちは。コメントとTwitterもフォロー頂けて嬉しいです。応援して頂けるとやる気に繋がります！これからも読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (
レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
くゆる(プロフ) - 紅茶さん» 紅茶さん、遅くなってすみません。ありがとうございます。お言葉に甘えて無理せず更新しすぎてコメントすらも遅れてしまいました。ごめんなさい！相変わらずのんびりになるとは思いますがこれからも読んで下さると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年2月11日 15時) (レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - おはようございます、更新お疲れ様です。いつもとても楽しみにしております！応援させてください！ (2020年2月9日 6時) (レス) id: 14859b81d2 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - 大好きです!!!!更新無理せず頑張ってください!!!応援してます！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 203f8de236 (このIDを非表示/違反報告)
くゆる(プロフ) - ゆきなさん» ゆきなさん、明けましておめでとうございます。遅くなりすみません。オコメチャンきっと感無量です！イケメンかな？ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くゆる | 作成日時：2019年10月28日 22時
