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16時45分、待ち合わせの場所に着いた。
あれから鬱先生からLINEもDMも来ていない。
今日だよね？来ていいんだよね？
何故か不安に思いながら改札前で突っ立っていた。
就活していた当時の面接並の不安感と憂鬱と緊張感があるのは何故だろうか。
SNSを見る気にもなれず、スマホでゲームをする気分にもならず、ただただひたすら時計とにらめっこしながら突っ立っていた。
そして15分後、16時。
時間になっても来ない相手。
もしかして昨日のやり取りは夢だったのかも！
そうだ、きっとそうに違いない！
そう思っているとその相手からLINEが届く。
『もうすぐ着きます。遅れてごめん！』
どうやら約束したのは現実だったようだ。
『了解です。』
シンプルに返信をすると既読だけがついた。
そして緊張しながらまた立ち尽くすだけの時間。
どうして私はこんなに緊張して不安になってまで待っているのだろうか。
しかも無駄に髪とか巻いちゃって、無駄に気合いの入った目元。無駄に頑張った服装。無駄に悩んだ香水。
あれ？これはデートか？いや、違うやろ。
よくよく考えたらなんで鬱先生相手にこんなにも緊張しているんだろう。
途端に自分の格好が馬鹿らしくなり着替えに帰りたいなぁと思い始めた時、後ろから肩をつんつんと突っつかれた。
振り返ると待ち人が申し訳なさげに顔の前で手を合わせていた。
「悪い！遅れてもた！」
「いえいえ、大丈夫です。」
「ほんまごめんな。とりあえず店行こか。」
知り合いが務めている店が近所にあるそうで鬱先生のあとについていく。
特に会話もなく、目的地には直ぐに着いた。
私の行きつけのこじんまりとしている居酒屋。
此処には何度も友達と来たことがあった。
静かで落ち着くし、店長さんが親切でいっぱいサービスをしてくれるので友達との外食に困った時は此処を利用している。
「あっ、此処でしたか」
「ん、知ってた？」
「よく来るんですよ」
「マジか！」
「此処に鬱先生さんのお友達が務めてるんですか？」
「んー、友達というか……知り合いやな」
鬱先生のお友達が居たなんて……世間はかなり狭いんだな。
そんなことを思いながら店に入った鬱先生の背中について行く。
いつもの店長さんが「いらっしゃいませー」と出迎えてくれた。
「やあやあ、お疲れ。」
片手を挙げて親しげに店長さんに挨拶をする鬱先生。
「なんやお前か。ちっすちっす、お疲れさん」
店長さんも慣れたように返す。
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くゆる(プロフ) - すずらんさん» すずらんさん、こんにちは。コメントとTwitterもフォロー頂けて嬉しいです。応援して頂けるとやる気に繋がります！これからも読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (
レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
くゆる(プロフ) - 紅茶さん» 紅茶さん、遅くなってすみません。ありがとうございます。お言葉に甘えて無理せず更新しすぎてコメントすらも遅れてしまいました。ごめんなさい！相変わらずのんびりになるとは思いますがこれからも読んで下さると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年2月11日 15時) (レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - おはようございます、更新お疲れ様です。いつもとても楽しみにしております！応援させてください！ (2020年2月9日 6時) (レス) id: 14859b81d2 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - 大好きです!!!!更新無理せず頑張ってください!!!応援してます！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 203f8de236 (このIDを非表示/違反報告)
くゆる(プロフ) - ゆきなさん» ゆきなさん、明けましておめでとうございます。遅くなりすみません。オコメチャンきっと感無量です！イケメンかな？ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: f8c0fb5fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くゆる | 作成日時：2019年10月28日 22時
