54話:狙いは俺だった ページ24
『あのアナウンス…台詞は何も可笑しく
なかった筈なのに、何か気持ち悪いんだ…』
「…それが、違和感ですか?」
『…何でこんなに気持ち悪いんだ…?』
その時、また爆発音が鳴った、
人々の悲鳴が上がる、また咄嗟に
沖矢さんの手を握ってしまった。
『(…何か起こる前に、
警察に電話しなきゃ…)』
カメラ等を確認してこっそり110をする、
沖矢さんはそんな俺を止めなかった。
「[…もしもし、警察です、
事件ですか?事故ですか?]」
…数秒後、アナウンスがまた聞こえて来た。
「[えーえー、単刀直入に言います、この
ホテルとその周辺をジャックしました]」
そんなアナウンスと共に、ホテルや
窓のシャッターが一斉に閉まった、
誰一人出れなくする為に。
また悲鳴が上がる。
俺は沖矢さんの手を握った。
「[お静かに、
騒ぐとまた爆発音がしますよ?]」
そのアナウンスの声は機械を
通しているらしく、甲高い声だった。
『(はぁ…ん?爆発といえば…劇場版!?)』
いや、こんな展開無かった筈だ、という事はやっぱりオリジナルストーリー?この世界独特の?だとしたら…
…あれ、今さっきのコナン君は…
何も発明品、持っている様には見えなか…
「[私達が望む事はただ一つ、
世界的シンガーソングライター、
【A】の引き渡しです]」
『……は?』
「っ!!」
握っていた沖矢さんの手が強く絞まった。
「[貴方のその歌は人の心を揺さぶり、
魅了する力を持っています、
その力なら人の洗脳すらできる…
そして、多くの才能を持っている、…
私達は、その力が欲しい]」
こっそり横目で沖矢さんを見ると、
沖矢さんは俺の顔を見て瞳孔を縮瞳
させ、口許は緩く開き、震えていた、
それはもう、完全に”怯え”だった。
『(…見てられない)』
すぐに目を逸らして、続きを聞いた。
「[ある場所に、殺人ウィルスを充満させた部屋があります、その中央に巨大爆弾を仕掛けました、
それは爆発すれば、この巨大ホテルを
倒壊させる事もできるでしょう、
此処の人々を救いたいなら、
【A】、来なさい]」
二階に一人の人間が居ます、
場所はその人間が案内します。
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ポテト - 主人公が赤井さんに起こる場面のセリフ「おきやぁ!」が「おぎゃぁ!」に見えてしまって吹きました笑 小説面白いです!頑張ってください! (2023年1月26日 20時) (レス) @page18 id: 1c2bcbd3b2 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - みねさん» えー、一分曲だと思うんですけど、【すりぃ】さんのですよ?後ありがとうございます! (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)
みね - あの〜、今更ですけどエゴロックって3分ぐらいあると思います。後最高でした! (2021年2月26日 7時) (レス) id: 020e8c48d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyrant(タイラント) | 作成日時:2020年3月23日 23時