RM ページ35
NM「活動名変えるんだって?」
ナムオッパとの作業中のことだった
「あ、そうなんです」
NM「ちょっと休憩しよ」
「あ、はい」
そう言って、ナムオッパはパソコンの前の椅子から横のソファに腰掛けた
私はナムオッパの方を向きながらイチゴミルクを飲んだ
NM「本名で活動するってパンPDから聞いたよ」
「blueは私の中では終わりました。blueとして音楽を作るのは楽しかったです。でも、いつも与えられたコンセプトがあって作ってたのでオリジナルじゃない気がして。あれは売れたかもしれないですけど、本物の私の音楽ではないです。」
NM「ほう。」
ナムオッパはブラックコーヒーをすすった
「ここに来てやっと、私って音楽をしてるんだって思えます。
防弾少年団が気づかせてくれました。
あとは、防弾少年団にはblueってフィルターは邪魔だと思うからです。
"blueの作った曲だから"って言われたくないんです。
ありのままの着飾らない防弾少年団を見て欲しいし、そのままでも十分な実力はあるから」
NM「…ありがとう、A
オッパさ、blueに会ってみたいって思ってたんだ。でも、どうせ、プライドが高くて、俺の事なんか下にみるんだろう、防弾少年団なんか知らないんだろう。って…
でも、会ってみたら普通の女の子でびっくりしたんだ。かと言ってプライドも嫌に高い訳じゃないし。
そんでもって、活動名を変える理由に僕達がいるのが、申し訳ないような、有難いようなさ」
ナムオッパはゆっくりと自分の思ってることを口にしているみたいだった
NM「あんだけ有名な名前を捨てるなんて勇気のいることだと思うよ」
「…大丈夫だよ、そんなことないよ。」
NM「こんな小さい俺たちにそこまでしてくれてありがとう」
「私もまだまだ小さいよ、一緒に大きくなろうオッパ。ありがとう」
オッパがまた、コーヒーのカップを持った時
ガタン
ビチャ
NM「…あ」
「ちょっとー何してんのオッパ!!」
NM「ごめん、気抜けたら手が滑った」
オッパの白いTシャツが茶色になって作業室はコーヒーの匂いが充満した
数年後にまさかオッパが活動名を変えるなんてこの時の私たちは誰も想像してなかった
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作者名:jinna | 作成日時:2021年12月3日 22時