夢 ページ22
ーSG
俺はまだ、こいつを信じてるわけじゃなかった
98年生まれ?16歳?
俺より、5歳も年下の女
もちろん、”blue”って名前はPD業界の中でも飛び抜けて話題になってたし、才能だってそうだった
だから、メールを送ったのも返事なんて返ってくるわけねぇよなってほんの出来心だった
パンPDが俺たちの楽曲の手伝いを依頼してることも知らなかったし
本当にタイミングが合ったってだけで
返事くれたらいいなーみたいな
今まで姿を表に出したことなかったから実は98年生まれってのも嘘じゃねとか、ほんとはめちゃおじさんだったりしてとか、じゃなきゃ、マジでブスだったり、デブだったりすんのかなとか考えてた
”シュガさんが私に送ってくださった曲あるじゃないですか。それを聞いてここに来ました。”
それがさ、まさか、ここの事務所に来た理由なんてさ、びっくりでしかねーよ
しかも、スタイルもクソいいし、顔だって、そこの辺のアイドルより整ってね?くらい、大きい猫みたいな目に、プルンって効果音がつきそうな唇
いい意味での存在感のある小さくて高い綺麗な鼻、完璧な顔立ちだった
ちゃんと16だったし
来た時は、なんか企んでんだろって思ってた
でも、
「シュガさん、ここの歌詞なんですけど、どう思います?」
「シュガさん、今いいですか?ここにこの音入れるのどう思います?」
「その歌い方じゃなくて、前の方が、感情が伝わりやすいです」
こいつはいつでも音楽には全力で、わからないこと、悩ましいことは全部、PDか俺たちメンバーに相談してきた
「シュガさん、I need Uのラップの歌詞良すぎて、採用されました!」
アイドルかラッパー、プロデューサー、どれになろうか迷った結果、アイドルという道を選んだ
けど、ラッパーとしてもプロデューサーとしても、仕事はできてる
よかったって、そう思うよ
YG「うん」
まだ、信頼しきってないAには冷たくしてしまう
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作者名:jinna | 作成日時:2021年12月3日 22時