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いっそ
俺に下心見え見えで近づいてくるような
その他大勢の女みたいに
誘うような目で見てくれたら
「A…？」
今すぐキスして押し倒すのに。
「…あっ、ごめ」
瞬きすると、耐えきれなくなって零れ落ちた涙。
「酔うと涙もろくなっちゃうんだよねー」
そう言って無理矢理作った笑顔を覆い隠すように、Aを抱きしめた。
これくらいは、いいよな？
「…しょ、」
「独りに、しないから」
返事の代わりに、俺の背中に回された腕。
細くて今にも折れそうな身体を、またきつく抱きしめた。
「…痛」
「あ、ごめん！」
「ふふ、大丈夫」
「俺筋肉バカだからさ、加減分かんなくて」
ほら、と言って力こぶを作ると、服の上から触って、ほんとだ硬い、と感心したように言うA。
「…あのさ、女優失格なこと言っていい？」
「何それ、いいよ」
「もう眠さの限界なのでメイク落とさずこのまま寝ていいですか」
「うーん…しょうがない、平野が認めましょう！」
「やったー」
ごろん、とベッドに寝転んで布団をかけたAは、俺を促すように布団をめくった。
内心ドキドキで、でも、いいの？なんて聞くのは野暮な気がして。
「お邪魔しまーす…」
隣に寝転ぶと、すぐ目の前にある愛しい人の顔。
いつものバニラの甘い匂い。
五感が、Aに対する"好き"を再認識させる。
「紫耀、いい匂いする」
「焼肉の匂いじゃない？」
「えー、違うよ」
そう言って俺の胸に顔を埋めるAをまた抱きしめると、不思議と安心感に包まれて。
こんな状況で何もしないなんて、普段の俺なら考えられないけど。
今は、これ以上の幸せはないって本気で思える。
「すー…」
いつのまにか規則正しく寝息をたてていたAを感じながら、俺も意識を手放した。
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a(プロフ) - コアラさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月21日 17時) (
レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！嬉しすぎます。。更新頑張りますね！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - 続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね (2019年1月21日 16時) (レス) id: 4ddbf6bb99 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - いつも拝見させて頂いております。こんなに面白くてワクワクして続きが気になる作品に初めて出会いました。いつも更新楽しみにしております！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: e03c1e5a40 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 叶恋さん» わー！嬉しすぎて泣きそうです！ありがとうございます！頑張りますね。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a | 作成日時：2018年9月11日 23時
