魔王の娘は普通になりたいver.2【魔入りました!入間くん】

王女　バトラパーティ ページ8

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ｶﾙｴｺﾞ「貴様ら…もう少し落ち着け」

ﾘｰﾄﾞ「だって！親が来るんですよ！」


もうすぐ師団披露(バトラパーティ)、バトラによる発表会もとい新入団員のお披露目会が行われる

そして何より師団披露(バトラパーティ)は一年生の親が見学に来るのだ

「うち両親くるんだ…」「うち兄…」等いつになく緊張感が漂うクラス

いいな。皆家族が来るんだ


ｸﾗﾗ「うちもくるよ！ダディとマミィとウーちゃんとキー坊とカンとシンシンとランランと…」


止まらないクララの話に「当日は離れて過ごしましょう！」と言うアズくん


ｶﾙｴｺﾞ「とにかく！親の前で恥を晒さん様準備に励めアホども。泊り作業を行う者は申請書をだせよ！」


●・●・●・●


ｱｽﾞ「入間様のところはやはり理事長が参観に？」

ｲﾙ「うん、でも仕事？が忙しいみたいで」


「だよね、Aさん」と話題を振られ、「まぁね…」と曖昧な返事をする

入間くんには、サリバンが魔官署に捕まったなんて口が裂けても言えない…


ｲﾙ「アズくんのところは？」

ｱｽﾞ「あ、うちは母が来ようとしているので全力で止めます」

ｲﾙ「『え…』」

ｱｽﾞ「止めます」


アムリリス様…そういえばこの間の13冠の集い(サーティン・ディナー)でそんな事を言っていたな

脳裏に浮かぶアムリリス様は満面の笑みだった


ｷﾘｦ「ええなぁー、懐かしなあバトラ参観！」

ｲﾙ「先輩の時はご両親が？」

ｷﾘｦ「いやぁ、親やのうて魔具研(ここ)の先輩が来てくれたんやけど。僕の…まぁ保護者代わりみたいなお人でな。今でもよくアドバイスを…」


熱く語るキリヲ先輩の携帯が鳴る

モニターには「兄さん」という文字


ｷﾘｦ「はい、もしも…」

「てめぇさっさとワンコールで出ろ！このクソメガネ！」


スピーカーにしていたかと思うほどの音量で聞こえる強面な男性の声

どこかで聞き覚えが…あるような無いような

平謝りをする先輩は短めに話をすると電話を切った


ｷﾘｦ「さっさと準備せぇて怒られてしもた、兄さんスパルタやから」


荷台に沢山の魔具を乗せ、倒れないように支えながら会場に向かう


ｷﾘｦ「こりゃ、しっかり目立つように設置せんとなぁ」

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