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side神楽
新八が側に来て変に緊張した顔をする。
何ネ、今更私の魅力に気づいたアルカ?
遅いアル、流石童t....
「神楽ちゃん、お泊り会では何話したの?」
「?そりゃ女の子同士だから恋バナに決まってるダロ」
「女の子同士って…殆どゴリラじゃねーか」
「何か言ったカ銀ちゃん」メリッ
「いえ何も」
指を食い込ませて腕を握ると即座に首を横に振る。
というか新八、お前彼女いないからって遂に女子会にまで興味持ったカ。
末期アルと哀れんでいると次に発せられた言葉に、頭が酷く痛んだ。
「じゃあその恋バナでさ、Aさんの好きな人聞けた__?」
「……A、の…?____ッッ!!」
「⁉神楽ちゃん⁉」
「おい、どうした神楽!」
ズキズキでも、ガンガンでもない鈍い痛み。
目も段々霞んできてうまく前が見れない。
まどろむ意識の中で、ある映像が映し出される。
あれは____
「(Aと…また子……?)」
何かを話している二人。
それを恐らく物陰から見る自分。
すると突然、また子が頭を抑えよろけた所で、Aが額を重ね合わせて__
また子の力がガクンと抜けた。
そして____
『____神楽』
.
「ぁ…っ」
「神楽⁉おい、神楽⁉」
「嫌ヨ、お願いA…っ、今、何したアルカ…!もしかして、私まで…!」
「神楽ちゃん⁉しっかりして!神楽ちゃん‼」
ぬ、と伸びてくる手。
逃げたいのに逃げられない。
目の前の、光を失った哀しい瞳に見透かされ、身体がピクリとも動かない。
『あの時は思いがけなかったから、混乱しすぎて
「嫌、嫌ネA...!!お願いだからっ、消さないで…っ!」
また子と話していた会話を思い出し、身体が震える。
怖い、それは彼女に対してじゃない。
彼女の、大好きなAの記憶を失う事に対してだ。
必死で抵抗する私。
けどいつも撫でて、大丈夫だよって、優しい笑顔で言ってくれるその手で抱きしめられた瞬間、ふっと体の力が抜け____
『…………ごめんね』
声が聞こえた瞬間、痛みは消えはっと目が覚めた。
.
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かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時