ここにいる【銀魂】第11章

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side近藤






『なんでィあの人、急になんもない所で躓くとか…隠れドジとかどんだけ萌える要素持ってんでさァ…‼』



何か声が聞こえるなと思い物置を覗いてみればAちゃんとデート(巡廻)を終え帰ってきたばかりの総悟が胸のあたりを強く握りしめ悶えていた。


別の時には…




『近藤さん…俺 Mになったかもしれねぇ…』



『!!?』



『小っ恥ずかしいのに、アイツにいじられンの悪くねぇなって思っちまう…』





顔真っ赤にしながら、「小悪魔なところも可愛すぎんだよ…」と呻くように前髪を乱しながら言ってきたトシに目が飛び出すかと思った。



他にも万事屋や実はあの高杉の影で悶えてる姿を目撃した事がある。


アイツらがどれだけ君の事を想ってるか知ってる。



そして全員、一癖も二癖もある変人だ。


そう簡単に動じるような奴等じゃない。







「Aちゃん」



「…はい」



「俺たちは、君の事が大好きだ」



「…！」



「_____それだけでは、信用出来ないか？」







きっとアイツらも言うだろう、どんな君でも大好きだと。



君は君で、何にも替えようがない程大切なんだ。





隊服を握る手に力がこもった。


身体が僅かに震えている。




俺はもう一度、今度は「大丈夫」と口にして細い体を抱きしめ直した。



信じてくれ、俺を、俺たちを。






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