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side新八







「たっだいまアルー!」ガラガシャ-ンッ



「おかえり神楽ちゃん。今日も随分いい事あったんだね。それは良かったけど毎回扉壊してまで伝えてくれなくていいから」



「だってAがもーイケメンすぎネ‼わたし絶対Aと結婚するアル!」



「ふざけんなAと結婚すんのは俺だぶぁーか‼」



「銀ちゃんなんかと結婚したらAまで万年金欠になるアル!」



「おめーと結婚しても食費で金欠になるだろーが‼」



「いや金欠以前にどっちと結婚してもAさん苦労する未来しか見えませんけど」






ボソッと呟いた言葉は喧嘩を始めた二人の大きい声にかき消された。


まぁ銀さんがちょっとだけいつもの感じに戻って安心したけど。




Aさんの鈍さや無自覚な心を鷲掴みにしてくる行動で思い悩んでる姿は度々見たことあるけど、あんな風に出口の見えない迷路に迷い込んだような表情をするのは初めて見た。



銀さんは、源外さんから何を聞いたんだろうか。


気になるけど銀さんにでもこれだけ悩ませる程の事を僕が聞いてもどうにも出来ないだろう。





だったら僕は、この人の尻を叩いてやらなきゃ。



らしくないって。


僕らを何度も救ってくれたその手で今度はあの人を。






「ほらほら銀さん!今神楽ちゃんが帰って来たって事はきっと姉上達も帰ってると思うしAさん一人のチャンスですよ。掃除の邪魔なんで早く外出てって下さい」



「あー?掃除の邪魔って、それなら神楽も…」



「わたしは新八の手伝いするネ!銀ちゃんと違ってちゃんと働くアル!」



「誰がニートだコラァァアァアア!!!!」



「はいはいまたすぐ喧嘩しないで下さい。とりあえず銀さんは夕方まで帰ってきちゃ駄目ですからね」







神楽ちゃんと二人でぐいぐい背中を押して外に締め出す。


しばらく扉の前で格闘していたけどやがて向こうが折れ、扉の前からいなくなる。


チラ、と扉を開けて覗けば、終始不満気にしてたがもじゃもじゃの天パをかきながら階段を降りていく脚は、もう向かう先は決まってるのだろう。



その証拠に、階段を降りた後は走ってる。






「肝心な所でやっぱり男は遅いアル」



「ははっ、神威さんも?」



「あのハゲの血引いてるから遅いネ」






哀れに自分の兄について話す彼女に、父親の何を見たんだろうと気になってしまった。





.

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かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時

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