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side銀時
「…銀さん今日も行かないんですか?Aさんの所に。前はウザいと思われても仕方ないぐらい偶然を装って会いに行ってたのに」
「新八お前俺に何か恨みでもあんの?急に毒吐いてくるじゃねぇか」
「僕は心配して言ってるんです。Aさんだけが戻らないまま今日で9日.....あの日源外さんに訳を聞きに行った時から一度も万事屋から出てないじゃないですか」
せめて外の空気ぐらい吸ってきたらどうです?なんてババァみてーな事言い出す新八。
おまけに「引きこもりにまでなったんじゃ本物のニート」とまで言ってきた。
引きこもりじゃねーわ!
家で依頼くんの待ってるだけだわ!
そう反論しながらソファーに寝転び脚を組み替えて天井を仰ぎ見る。
……別に、あいつが男になったから会いに行かなくなった訳じゃねぇ。
男になってもあいつはあいつのまま、変わらず馬鹿みてーに優しいし本音言うと笑顔可愛いまんまだなって思っちまうし。
…ただ俺が引っかかってんのは、源外のじーさんから聞いたあの言葉。
『その姿を気に入ってると戻りにくい』って理由に納得しなかった高杉のヤローが俺達全員が出てった後踵を返したのを見てなんとなく後つけた時に聞いた真実。
___________.....
「…おい」
「何だ、戻らねぇ理由なら本当にさっき言った事しか分からね「戻りたくねぇ理由を言え」……!」
「………?」
戻り、たくない…?
あのヤローは、Aの何かを知ってるのか?
そう思えてしまうような口ぶりに心に黒いモヤがかかる。
入り口に身を潜めながら続きを待っていると、しばらくの静寂の後聞こえてきたのはじーさんの長いため息。
諦めたように苦笑したじーさんは、相変わらずカラクリをいじりながら口を開いた。
「…深夜の事だ。ようやく手に入れた部品でこいつを作り直し起動させようとした時」
『______源外さん』
「__________音も無く、現れた」
「………」
誰が、とは会話の流れから予測出来ない程馬鹿じゃねぇ俺は、無意識に爪を手のひらに食い込ませていた。
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かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時