第49話 ページ7
めめとAちゃんの様子が少し変わった。
めめはAちゃんを口説いてるし、Aちゃんはそれにたじたじしながらも対応してる。
これはきっと、めめがAちゃんに告ったからだろう。
向「めめやってんなぁ…」
康二とふたりでラーメンを食べる退勤後。話題はもちろん、めめとAちゃんの話。
深「やっぱ気づいた？」
向「嫌でも気づくで、あんなん」
だよな、めっちゃあからさまだもんな。多分俺たち以外も全員気づいてるだろう。
まあ元々めめがAちゃんのことが好きだってことも気づいてたし、いつかこうなるかなぁとは思ってたけど。
深「…契約違反では無いからなぁ」
向「せやな、逆やったらやばいけど」
何も言えないんだよ、こうなると。ただ2人のやり取りを見てるだけ。でもなんか、モヤつくというか。
向「…なぁ、俺もさ、Aちゃんに思うことあって」
レンゲでスープを飲みながら神妙な面持ちの康二。ガヤガヤとうるさい店内では少々聞き取りづらいくらい声が小さい。
向「……あの子、可愛いよな」
深「急だな、まあ可愛いけど」
翔太の問題発言の時同様それに関しては俺も認める。綺麗な子だなぁ、正直タイプだなぁ、なんて思っちゃうし。
向「…なんか、気になっちゃうんよなぁ」
康二の言葉は自分の今の気持ちにしっくりくるものだった。俺も同じだ、なんでか気になるんだ、あの子のことが。
いつも俺たちに気使ってくれて、料理のリクエストも聞いてくれて、部屋はいつもピカピカで、洋服のアイロンまでかけてくれる。
家政婦という言葉通りのことをしてくれるんだけど、家政婦という言葉で収めたくないというか。
もっと知りたい。どうして仕事を辞めたの？どこの大学に通ってたの？今までどんな人と付き合ってきたの？
ただの家政婦なら、気にならないことなのに。
向「…俺、惚れてんのかな」
深「惚れては、ないんじゃね？」
向「でもしょっぴーがタイプの人聞いた時、俺であれって願っちゃったんよ」
深「それは男なら普通だろ」
そうだ、少なくとも俺はそう言い聞かせてる。
一度俺の名前が出かかって喜んだのも、なのに岩本さんが選ばれてショックを受けたのも、チャラいって言われてちゃんとしよって思ったのも、全部。
向「……とられたく、ないなぁ…」
2ヶ月近く一緒に暮らしてわかった君の優しさも、笑顔も、女の子らしさも、自分だけのものにしたい、なんて。
考えすぎだ、と俺はスープを一口飲んだ。
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愛菜(プロフ) - 青オチ、、、 (2021年5月31日 20時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖(プロフ) - 番外編でもいいので紫さんオチが見たいです…！ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 9ac14349c7 (このIDを非表示/違反報告)
ばーど(プロフ) - ifストーリー、是非とも読みたいです…！ (2021年3月14日 23時) (レス) id: 82943446c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 黒さん落ち人気なのは100も承知ですが紫さん落ち見たいです、、 (2021年3月10日 11時) (レス) id: 896f915d67 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 初めまして. 全員見たい気持ちが強いんですが…,黒さんオチで絞ってもらって,亀更新でも超淡白でも構わないので番外編扱いで他メンのもあったら嬉しいなと思いました…!! (2021年3月8日 0時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん
| 作成日時：2021年2月7日 17時
