第58話 ページ16
ふっかさんがスタッフに呼ばれてしばらく一人でいたら顔を出してくれたのは岩本くん。
岩「ここで会うとなんか違和感あるわ」
髪をセットしてスーツを着こなしてる岩本くん。家で見るのと雰囲気がだいぶ違うなぁ…この岩本くんがファーストコンタクトだったから怖い印象あったんだよね。
岩本くんは私の隣に座るとふっかさんが残していったお酒を口にする。
岩「ふっか客きたっぽい」
桜「あ、そうなんですね」
岩「本来VIPにいれば担当がほかに行くことは無いんだけど、今日は指名じゃないしね」
このパターンのが特殊、と笑ってる。私こんな贅沢しちゃっていいのかな。
桜「そろそろお暇した方がいいですかね…」
岩「なんで？」
桜「大してお金使わないのにずっとここいるのも…」
ただの冷やかしのようなもんじゃないか。周りからしたら大迷惑だ。
岩「大丈夫、今日平日だし客少ない方だから」
桜「そうですか…？」
岩「うん。それに俺らの意見歯向かう奴いないから」
それだけ聞いたら怖いんですけど…きっと売上的にってことよね、そうであって。
岩「翔太、上機嫌だったよ」
桜「そ、そうですか？」
岩「鼻歌歌い出しそうなくらいね」
それは機嫌良すぎじゃないかな…そんなご機嫌になるような事したっけ？
強いていえば蓮と喧嘩したくらいじゃないかな…私のせいで、ですが。でもこれはご機嫌になるような事じゃないし。
岩「で、目黒は死ぬほど不機嫌」
桜「ご、ご迷惑おかけしました…」
岩「なんかやばい雰囲気だったもんね、さっき」
遠くにいた岩本くんにも分かるくらい張り詰めていたらしい。あのふたりが喧嘩とか何よりも怖いでしょ。
岩「じゃあ渦中のAさんの機嫌は？」
ニコニコ笑いながら頬杖を着く。渦中なのか私、いや渦中か。
桜「…楽しいですよ？」
岩「でも？」
桜「引っかかるものも、あって…」
岩本くんにはなんも言ってないのに、なんでわかってしまうんだろう。
なんというか彼は一緒に住んでる人中で一番精神的に大人というか、リーダー気質というか。声掛けとかまとめるのとか、いつも彼だ。
きっとそういう自分をしっかり持っているところがタイプだと思ったんだ、あの日の夜の私は。
岩「お酒足す？」
桜「あ、はい」
岩「何がいい？」
桜「えっと、あんまわかんないんですよね…」
メニュー表なしにパッと出てくるほどお酒に詳しくない。またカシオレでいっか、と思ってると岩本くんが誇らしげに人差し指を立てた。
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愛菜(プロフ) - 青オチ、、、 (2021年5月31日 20時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖(プロフ) - 番外編でもいいので紫さんオチが見たいです…！ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 9ac14349c7 (このIDを非表示/違反報告)
ばーど(プロフ) - ifストーリー、是非とも読みたいです…！ (2021年3月14日 23時) (レス) id: 82943446c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 黒さん落ち人気なのは100も承知ですが紫さん落ち見たいです、、 (2021年3月10日 11時) (レス) id: 896f915d67 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 初めまして. 全員見たい気持ちが強いんですが…,黒さんオチで絞ってもらって,亀更新でも超淡白でも構わないので番外編扱いで他メンのもあったら嬉しいなと思いました…!! (2021年3月8日 0時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん
| 作成日時：2021年2月7日 17時
