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お財布を取りにカバンの方に向かうと阿部に腕を掴まれてその場から動けなくなる。
阿「いいよ、あげる」
成「飲みきっちゃうかもよ?」
阿「どんだけ飲むの、いいけど」
じゃあ遠慮なく、とペットボトルを受け取って水を飲む。運動後の水分はこんなにも美味しい、欲を言えばキンキンに冷えたものがいいけど、人からもらっといてケチつけられないからね。
さすがに全部は飲みきらないで阿部に返却するとそのペットボトルを見つめ、その後私の目に視線を移した。
阿「間接キス」
そう単語だけ言って笑う阿部ちゃん。27歳にもなって…と思うけど、可愛いから許せるわ。というか今まで沢山してきたと思うけど…
阿「今まで気にしないようにしてたんだけど、やっぱり無理だよね」
好きな子だもん、とあざとく口を尖らせる阿部ちゃんにドキッとしながらも平然を装って返事をする。
成「全部飲んじゃえばよかったかな」
阿「えーやだよ、俺が残り飲めばまた間接キスじゃん」
成「それが恥ずかしいんじゃないですか」
阿「恥ずかしいんだ?」
ふふふと可愛く嬉しそうに笑う阿部。もうさ、この人女なんじゃない?女の私を差し置いてグループの姫でしょ?なんでだよとも思わないよこんなに可愛いんだから。
成「阿部ちゃんはあざと可愛いよね」
仕草も言動もそうだけど、もはや存在があざとい。あと女子アナ的な清楚感。でも爽やかお兄さんにもなれるし、天才かな?
阿「本当にあざと可愛いのはどっちなの?」
成「え、」
腕を掴まれたかと思うとそのまま引っ張られる。体制を崩して阿部にダイブしたらそのまま阿部は後ろに倒れ込んだ。
阿部の上に寝転ぶような状態、重いだろうと慌てて退こうとするも彼の腕ががっちり腰に回っていて動けない。どれだけ可愛くても彼は男なのだ。
せめて体を離そうと肘を床について少し体を起こす。すると目に入ってきたのはジトッした目で私を見つめる阿部。
成「阿部ちゃん、離しなさい」
阿「やだよ」
成「汗臭いでしょ」
阿「それ俺もでしょ?それに、Aならなんでもいいよ」
そう言って力を込める。汗のせいだろうか、普段抱きしめられる時より密着度が増してだんだん羞恥が強くなる。このままじゃまずいぞ。
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みん(プロフ) - わたしさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて凄く嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月8日 13時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
わたし(プロフ) - 主人公ちゃんがかっこよくて好きです~~~~~!!!!!!美味しい文章をありがとうございます!!!!!!応援してます!!!!!!超好きです!!!! (2020年7月7日 17時) (レス) id: eaf3503dc5 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 1wam0t0さん» ご指摘ありがとうございます!すぐ直させていただきました(;_;)今後ともよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月5日 19時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
1wam0t0(プロフ) - 館様との電話のシーン、名前変換されてないです( ; ; ) (2020年7月5日 1時) (レス) id: 4576a68623 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - riru____piさん» わああごめんなさい!すぐ直してきました!ご指摘ありがとうございます(;_;)こちらこそこれからもよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月1日 17時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みん | 作成日時:2020年6月29日 0時