Q.メンバーは恋愛対象ですか？

Green* ページ26

ただいま阿部と私で今度発表する新曲の振り確認中。先程まで全員でやっていたがそれぞれ仕事があり解散。私と阿部は次の仕事まで時間があるから継続しているという訳です。

新曲の振りは照が考えてくれたもの。今回もなかなか難しくて完璧に踊れるまで時間がかかりそう。


阿「この後俺と佐久間の間をAが通るんだっけ？」
成「そう、で2人の横には舘と康二」


音楽を流したり鼻歌で歌ったりしながらフォーメーションと一緒に確認していく。アクロバットはない曲だが一つ一つが繊細なので入念な確認を。


阿「俺足上がるかな…」
成「大丈夫キッシンの時も頑張ってあげてたから」
阿「バカにしてるでしょ」
成「してないよ」


もう一年前のことだけどよく覚えてるよ、超頑張って足上げててそれ見て椅子ごとひっくり返るんじゃないかって思ってたから。これは言わないけどね。


阿「Aは体柔らかいもんね」
成「まあ小さい頃新体操やってたからね」


その名残だよね、完璧に。特に通いたかった訳ではなかったけど今思えば通ってて良かったって思うよ。椅子ごとひっくり返りたくないもんね、阿部もひっくり返ってないけど。バカにしてるんじゃないよ？可愛いんだって、頑張ってる阿部。

話しつつ振りを確認して、1回曲を通してみることに。さすがにみんないないから完璧には行かないけど軽くはやっておきたいしね。

アクロバットは無いけどなかなかな運動量の曲、1曲フルで終える頃にはかなり体力を消耗していた。踊り終わって曲が止まり、私はその場に寝転んだ。


成「やっぱ疲れる…」
阿「汗すごいかくわ…」


私と阿部は曲終わりの位置が隣で2人して寝転んで呼吸を整えていた。チラッと鏡を見ると阿部が水を飲むためにゆらゆら起き上がっていた。


成「阿部ちゃん私も飲む…」


起き上がって彼が飲んでる水に手を伸ばすとペットボトルを右手、キャップを左手に持って真顔で私を見下ろしていた。ちょっと怖いからやめて欲しい。


阿「これ飲むの？」
成「あ、ダメ？新しいの買った方がいい？」


私さっき飲みきっちゃったんだよね、新しく買うのも面倒くさくて買ってなかったんだけど…ここから自販機近いし買いに行こうかな。

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