Q.メンバーは恋愛対象ですか？

Pink* ページ14

「本日はよろしくお願い致します」
成「こちらこそよろしくお願いします」
佐「よろしくお願いします！」


今日は雑誌の撮影、珍しくさっくんと2人。朝からさっくんがはしゃいでてそれを見てるとこっちも楽しみになって、待ち遠しかった。

スタイリストさんに連れられて別々の部屋へ。衣装に着替えたあとヘアメイクを施してもらう。衣装は大人っぽい感じで髪は久し振りにアップにしてもらった。最近下ろしてばかりだったから、やっぱアップにするのも可愛いよなぁ。

廊下を歩いてスタジオに向かうともう既にさっくんは入っていて挨拶をしながら彼の元に向かう。

今日のさっくんなんかかっこいい。いやいつもかっこいいけど、衣装がスッキリしてるというか…いつものオーバーな感じじゃない。ギャップってやつ？


佐「お！なる超可愛いじゃん！！」
成「ありがとう、さっくんもかっこいいね」
佐「マジで！？」


嬉しいでやんす〜と照れくさそうに頭をかいているさっくんは可愛い、どっちも兼ね揃えた人だよなぁ。

用意されているセット、白い壁に黒いソファ。私とさっくんというペアでこのシックな感じはなかなかに思いつかないだろうに。


「大人っぽい感じで、笑顔は少なめでお願いします」


そう言われて2人してとりあえず座る。どうしようかな、と考えていたらさっくんがおもむろに手を伸ばしてきた。頬を優しく撫でるようにして自分の方を向かせる。


佐「Aと大人っぽい感じでなんて俺ラッキーじゃね？」


そう小声で呟いたさっくん。笑顔を少なめにと言われているからだろう、いつもより控えめに大人っぽく笑う彼にドキッとして表情が崩れそうだ、我慢我慢。

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