【d！】人気実況者グループは今日も大騒ぎ[リレー式合作(？)] (ページ27)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:11,735 hit

18▼美桜のターン！ページ27

【栗落花side】

「んー…はぁ…。」

背中を大きく反らせ溜め息を無意識に吐く。

目の前のパソコンを凝視し今持っている動画を全て編集し終わったことを確認する。
確認が終わりやっと地獄が終わったと頬を緩ませる。
すると、

「ふふ、お疲れ様ー、長かったねぇ。
　好きなのカフェオレだったよね？淹れてきたよ。」

と背後から声が掛かる。
彼は雛鶴(ひなづる)誠哉(せいや)であり螢(ほたる)で活動している私の相方的な友人だ。
私とは暇人同盟を組み、よくどちらかの家に集まってはお泊まり会をしてる。
元々は同じ高校の先輩だったんだけど何かと縁があってともにいる時間が多い。

今日は、私の編集の再確認言わば校閲を頼んでいるのだ。
まぁ…元より集まる予定だったのは変わりないんだけど。
せっかくだし、グループの誰か呼べば良かったかな……。

「今日は2つ確認頼むー！
　そーだ…晩御飯はタコパでいい？材料あるし。」

「りょーかい！任せて！
　晩御飯についても把握～。用意よろしくー！」

なんて会話をしてからリビングから出てキッチンに向かう。
集まるとき用にお菓子を取り出してテーブルに置くために一度戻る。

その時にテーブルに置いたままのスマホに目がいった。
それは通知を知らせるためにきらびやかに画面を照らすスマホだった。

通知=仕事。
言わば地獄(残業)を言われているかのようなのだ。
ひきつった私の顔を見て苦笑いを浮かべる誠哉には迷惑をかけることになるだろう…。

さてと…、
現実逃避のために私はタコパの準備をしようかな！！