【鬼滅の刃】甘い言葉に誰もが堕ちてゆく【男主】

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日暮れ前、男の子と煉獄を森へ連れてきたA


煉獄は今もこの場に居させる事に反論をしているがAは無視をしたまま2人を囲むように円を描いている


「…この円は何？」


『なんでもないよ、君はお父さんとお母さんに会えることだけを考えててね』


「う、うん」


無責任な言葉にまた煉獄は怒ろうとしたが男の子の居る手前何も言えずにいた



まもなく日は暮れる



『…来る』


「なんだお前らは…僕達はそこの子供に用があるんだ」


『残念ながらこの子は君に用はないよ』


「A…絶対にこの子を守るぞ」


『うん…おやすみ』


ﾄﾝｯ


「！？」


敵と闘うと思いきやAは男の子を気絶させた


「！？ 何をしているんだ！」


『杏寿郎はこの子の傍にいて
絶対鬼を一匹たりともこの円の中には入れさせない』


「な、待t


『神の呼吸 捌の型 ヘラクレス』


身体能力を強化させたAは現れた鬼の頸を次々に刎ねていく


(つ、強い…)


あっという間に5体の鬼を倒し、遂にあと1体となった


「き、貴様…」


『君の事もすぐに殺してあげる』


「なんで…なんで僕が殺されなきゃいけない！
僕は助けてやっただけだ！
親なんて子供を物としてしか見てないんだ！」


『だから最初に親を捕えたのか』


「そうだ！
そして憎い親を自ら殺させる！
これほど気持ちいい事はないだろう？
やる機会を僕はわざわざ作ってあげてるんだ！」


『皆親を殺したの？』


「…何人かは殺さない奴もいたよ
そんな奴は僕達で家族ごと食べたけどね

親を殺さない奴はもう毒されてるに決まってる！
だから食べられて当たり前さ」


『今楽にするよ…
神の呼吸 玖の型 ゼウス』


「ぐあ"あ"ああああ」


鬼には沢山の傷がつけられ
後は息を引き取るのを待つだけになった


「なんで…なんで僕がこんな目に…」


泣きながら痛さに悶える鬼に母親のような者の幻覚が現れる


「…この人は誰？
こんなに暖かい気持ちになれるのは初めて…」


『それが本当のお母さんだよ
その暖かい気持ちにしてくれる人を君は皆から奪ったんだ』


「僕は…なんて事を…ごめんなさい、ごめんなさい…」


『君がやった事は許される事じゃない
だけど君を助けられなかったのは俺たちの大人の責任
ごめんね…次生まれる時は幸せになってね…』


「うん…幸せになってみせるよ…」


そう呟き鬼は砂へ帰っていった

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