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なくなった声15 ページ15

一松side

せっかく声が出せなくなったのにうっかり出すとかなにやってんだ。

僕の声は、言葉は誰かを傷つける。
それを自分でコントロールできないなら出してはいけない。

…カラ松兄さんのことはあれでいいんだ。
もう、傷つけたくない。
それでもカラ松兄さんは僕に近寄ってくる
だから、あぁやって突き放すしかない。

結構、ガチトーンでいったから当分は話しかけないだろう



分かってるはずなのに、自分でやったはずなのに涙が止まらないんだ。


一「っ、うう、ぁ」


襖を開けられる気配がした
すぐに僕は顔を膝にうずめた


十四「にーさん!」


一「…なに?」


十四「今度、トド松も連れてスイーツたべに行こう!すすすいーつ!やで!にーさん!」


一「…そーでやんな。あんさんはなに食べはるん?」


十四「パフェ!」


十四松なりに励まそうとしてくれているのだろう。
それがとても嬉しくて、こんな自分が情けなくて。


一「っ。あ"ぁ、ひっぐぅ、うぅ」


弟の前で泣いてしまった。情けない。


十四「ぎょっ!に、兄さん!ドゥーン!ぎゅーでっせ!にーさんはいいこでんなぁ!」


一「うっ、ぁあ、じゅ、しまつ、ごめ、」


十四松が長い袖でごしごしと少し痛いくらいに涙を拭いてくれた


とめどなく流れる涙。
早く止めなければ。そう思っていれば視界全部が優しい黄色に包まれた

一瞬、何が起こったか分からなかったけどすぐに十四松が抱き締めてくれたんだなとわかった


十四松は僕を抱き締めたままいつもとは全然違う落ち着いた声のトーンで


十四「僕は兄さんのこと、一松のこと大好きだよ。
ずっとずっと。」



嬉しかったけど、僕はそれは違う、長い時間のせいでそう、思い込むようになっただけだ。

そう言おうとしたけれど時間がきたのかもう、僕の声は出なくなっていった。それと同時に涙も出なくなった

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イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» 久しぶりのコメントでテンションがおかしくなっているので文章へんだったらごめんなさい笑 確かに速攻で一松のとこ行って「君に涙は似合わんぜ、baby」とか言ってあげたくなります!笑 続きも書けるように頑張りますっ! (2018年6月2日 18時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 読みました!一松、泣かないで、っていってあげたい(笑)続きの更新頑張って下さい!!楽しみに待ってます♪ (2018年6月2日 18時) (レス) id: 4475cc425f (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!誰かに面白いや頑張ってといわれると本当に嬉しいんですよ!暇があれば更新できるようにしたいです! (2018年3月19日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 合格おめでとうございます! 小説のほうも面白く見させてもらってます更新頑張ってください!!続き楽しみです (2018年3月19日 0時) (レス) id: 893b8177e2 (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - 魁瑠さん» ありがとうございます! (2018年3月17日 13時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イエローフラワー | 作者ホームページ:(^q^)  
作成日時:2017年8月29日 15時

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