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真っ直ぐに向いたジミンの顔があまりに真剣で
逸らしてしまいたかったが、そうさせない雰囲気に
観念したように少しだけ息を吐いた。
TH「俺、初めてあのガラス部屋でセレナを見た時
感じたことの無い感情が胸の中に広がったんだ。
あの瞳の色、髪、白くて細い手脚も全部が輝いて
天から降りて来た子なんだと思ったんだよ」
JM「…」
TH「幼い子供のように会いに行くのが楽しみで
次はどんな話をしようかな〜って、
そんなことを毎日考えるようになった…
なのに弱っていく彼女の瞳を見た時に思ったんだ
あぁ、いつかの俺と同じ顔をしてるって。
どうしても放って置けなかった、
眩しかった彼女が俺は好きだったから。
俺が元に戻してあげたかったんだよ」
JM「テヒョン様…まさか」
TH「あははっ、でもさ。
姿は元に戻っても瞳だけは戻ってくれない。
あの部屋から連れ出しても、話してもくれないし
俺、彼女の本当の名前も分からない…
結局何も変わらなかったんだ。
当たり前なんだけどね…
だって俺、やってる事は父上と同じなんだから…」
JM「そんなこと！陽の光が入り、草木を植え
自由に過ごすことが出来るのもテヒョン様のおかげ
これ以上、何を望むのですか！」
TH「自由じゃないよ…むしろもっと酷いかも。
本当の自由は目の前にあるのに、
手を伸ばせないんだから。
心を許してくれる訳ないのに…それなのに
俺それがすごく寂しいみたい…」
泣きそうな顔をしたテヒョンを見たジミンは
ならないように、と願っていたことが現実になり
気持ちが落胆していた。
JM「…では、どうなさるのですか？」
TH「彼女は俺達よりもずっと長生きなんでしょ？
その長い時間をあの部屋に縛り付けるのは
可哀想だと思う…だから、出してあげる」
JM「っ、この城から出ていく可能性もありますよ」
TH「それは嫌だ！…けど
俺、セレナの笑う顔が見てみたいから」
JM「…もう決めているのですね。ならば夜だけ。
月が輝いて太陽が顔を出す前までの間なら、
私が定期的に彼女を見張ることが出来ます。
そうしてください。」
TH「……分かった。頼むよ」
ただ笑いかけてくれる顔が見てみたかった。
その綺麗な黄金色の瞳に、光をたくさん宿して
名前を呼んでくれたら救われる気がした。
その瞳の先は他の誰でも無く、自分が良い。
この先ずっと、互いを見て微笑みながら
君と生きていくことを描いていた。
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リウ(プロフ) - 麻央さん» 初めまして(^ ^)お立ち寄りいただきありがとうございます。引き続きお楽しみいただけるよう頑張ります(o^^o) (2020年6月10日 11時) (
レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - ゆなさん» 初めまして(^^)たくさん読み返していただき嬉しいです。ありがとうございます。続編も出したのでそちらもぜひ宜しくお願いします(o^^o) (2020年6月10日 11時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
麻央(プロフ) - リウさま、初めまして。作品拝見しました。綺麗なタイトルに惹かれ、読み込んでいくうちに、物語の奥行きに圧倒されました。とってもあたたかく、胸が焦がれるような作品ですね。続きを楽しみにさせて頂きます^ ^ (2020年5月31日 21時) (レス) id: 9d4977984c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - はじめまして！！このお話好きすぎてもう何回も読み返しています！続編楽しみに待ってます！ (2020年4月29日 19時) (レス) id: 7b504efb24 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます(^^)楽しんで頂けているようで、私も嬉しく思います。引き続き頑張りますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。宜しくお願い致します(^^) (2020年2月21日 2時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リウ | 作成日時：2019年5月28日 6時
