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-ver.wine red- 8 ページ44

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時刻は19時半。

20時ころ東京に帰ってくると言っていた隆二を待つかどうか迷っていたAであったが、他の男たちの「お腹すいたー」の言葉に、先に晩ご飯を始めることにした。

牛丼とサラダと味噌汁をテーブルに並べ始めると、匂いにつられて起きてきた将吉が「もー 飲んじゃおうぜ!」と 冷蔵庫からビールを取り出して、結局そのまま涼太以外の全員の手元にアルコールが周った。




「涼太何にする?」

涼太「烏龍茶で!」

「はーい」




未成年の彼の元にもソフトドリンクが手渡されると、テーブルを囲んでいた皆がグラスを持ち上げ




敬浩「それでは。まだ揃っていないメンバーも約2名いますが…EXILETRIBEボーカルチーム飲みを始めさせていただきたいと思います!」


「「「イェーーイ!」」」

敬浩「今日はAの家開催なので幾らぶっつぶれても大丈夫です!なんなら涼太も飲んでも大丈夫!」


ネス「おーい笑」

将吉「ギリあり!」

「私もギリギリ未成年ですから」

ネス「あ、そっか」

敬浩「いつも全然酔っ払らわないから忘れてたわ…まあ、そうゆう事なんで、周りの目を気にせずじゃんじゃん騒ぎましょう!乾杯ッ!」



「「「「かんぱーーい!」」」」




ATSUSHIと隆二を欠いた7人の元気な声により飲み会がスタートした。









将吉「うめぇーっ」

涼太「吉野家やんか!」




皆 ビールに最初の一口を付け、次に牛丼を勢いよくかっ込む。
Aは美味しそうに食らいつく皆の様子を確認して小さく笑みをこぼした後、一足遅れて箸を手に持ち食べ始めた。




龍友「でも何でいきなり今日飲むことにしたんですか?」




龍友のその問いに将吉はこう答える。




将吉「飲みたくなったから!」



牛丼をゴクリと飲み込んでそう言い放った彼の顔は誰がどう見ても欲望のまま生きる自由人のような気がして 涼太など




涼太(なんも考えてなさそう…)



そう思わずにはいられなかった。




将吉「でもどうせ飲むにしても普通に飲むのじゃつまんねえからさ、ルーレットしたの」

「ルーレット…?」

将吉「そうそう、ちょっと待ってな」



箸を一旦置いた将吉は自分の方へカバンを引き寄せて中身を漁る。


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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時

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