同窓会 *24 ページ41
「卒業式の後の、３年を送る会の時さぁ？」
ミオが私を見ながら言った。
「音羽、遅れてきたと思ったら何か泣いたような顔してたからどーしたかと思ってたんだけど、何かあったの？あの時。」
「え？！・・・・・よくそんな昔のこと覚えてんね(驚)」
まさかしょおサンとそんな経緯があったとか、今だって言えるわけがない(苦笑)
「え〜・・・？私の方が覚えてないよ、そんなの(笑) 後輩に何かしてもらって感動したんじゃなかったかなぁ。」
うやむやに流してみた。
「音羽を泣かせるとは、なかなかやるなぁ。滅多に泣かないのに(笑) あ、そーいえばね？」
和花が笑った。
「うん？」
「うちのクラスのしょおサンへのサプライズあったじゃん。あれ、音羽も書いたでしょ？」
「ちょ！音羽、あんたクラス違うでしょーが！(笑)」
「だって、ケイちゃんとかが書いていいって言ったから(笑)」
「あれさー、しょおサンがちょっとウルッてきたところで音羽の書いたの見つけて、『え？！赤名？！なんで？？』ってなってた(爆)」
「そりゃ、しょおサンもビックリするよね！担任してない音羽の名前がそこにあったら(笑)」
「最後の最後まで、『音羽っていったら、しょおサン』だなぁ(笑)」
私はテヘヘヘと苦笑いをしたところで、ピ――――ッとマイクが入る音がして。
「───え〜、長らくお待たせいたしました。只今より『横浜聖嵐女学校 第72期生同窓会』を始めたいと思います。まず最初に・・・・・」
司会の挨拶とともに、同窓会が始まった。
だけどもう、とっくに始まってたけどね。
みんなの中の、あの女子校での思い出をあれこれ聞いて。
あの頃には聞けなかったそれぞれの秘密みたいな想いが、時間を経てこうやって取り出されて。
・・・・・・卒業して15年してからの同窓会も、なかなかオモシロイな。
私はみんなの顔を眺めてるその奥に、あの頃の私たちの姿が見えた気がした。
それは何だか、淡い水彩画みたいな感じがした。
あの頃あったことは全部現実のことだし、当時はリアルな天然色だったのに。
不思議だね。
*
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羊羽(プロフ) - ebi信号さん» "フルカラー"に反応してくれてあざます(笑) それは明らかにあちらの曲のラッキー副作用です。 (2020年8月4日 18時) (
レス) id: 0745f90403 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» にのみぃ先生だけはやけにリアルに話が脳内に浮かんだんですよねー（おい）いやまぁ、曲に沿って書いたからね？別に本人がどうとかではないですよ？（牽制）映像化したら果てしなく素敵にクズ男演じてくれそうだなぁと（弁解） (2020年8月4日 18時) (レス) id: 0745f90403 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - 最後のフルカラーって言葉で、一瞬にして世界がクリアに鮮やかになるから不思議。(笑) (2020年8月4日 14時) (レス) id: 5da3552e51 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - ただ最後に名前呼んだのは、引き留めたかったのは『和花』の方だったかな、と。 どっちにしても人間らしくて、彼らしい。 てか、なんだよ、クズ男だけど、最&低のクズ男ではなかったじゃん。結局未婚って… 一途で周りが見えないｻｲｺﾊﾟｽより万倍マシ。 (2020年8月4日 14時) (レス) id: 5da3552e51 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - にのみぃ先生のお話。突然沸いた助手席のラッキーを誕生日だったらとか、頭と口が直結してる割に帰りたくないって言葉が言えないピュアな和花。『二人だけの秘密』特別感に幸せでしかない事なのに、アチラ都合の洗脳でしかなかった訳だ… うーん、最&低のクズ男だわーw (2020年8月4日 14時) (レス) id: 5da3552e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2020年4月5日 20時
