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「じゃ、コレも小野さん持っといて。」
さっき返したチケットが、また私の手に戻ってきた。
「・・・・・何故？」
「オレが行けない時、もしかしたら誰か小野さんの友達が行くかも分かんないじゃん。」
「いや、いないですから。」
「何、小野さん友達いないの？」
いるわ。失礼だな。
「えー、こんな大事な物、どこに保管したら安全なんだろう・・・・」
手の中にあるプラチナチケットを見つめる。
「普通に自分ちで保管すればよくね？」
「ここの事務所じゃ危険ですかね？？」
「事務所って・・・まぁその人によるんじゃない？オレだったら、何かあったらヤダから自分で保管するけど。」
「ううーん、そうか・・・事務所、危険かなぁ・・・」
「何でそこまで事務所に固執すんの？」
「事務所に固執してるわけではなく、自宅保管が心配なだけです。」
はぁ？って顔の櫻井さん。
「そういう大事なモノって、どこに置いたか分からなくなるとものすごい焦るじゃないですか。」
「ちゃんと保管すりゃいい話じゃん。」
「大事に置き過ぎて、時々どこ置いたか場所分からなくなるんですよねぇ・・・・」
櫻井さんがまた、声立てて笑い出した。
「分かった、オレが持っとく(爆)」
私の手から２枚、櫻井さんの指がチケットを抜き取った。
「仕事入りそうになったら、その時は小野さんに渡すから。」
「その時は、私もどうせ仕事入る可能性があるから・・・・」
諦めます。
って言おうとしたけど、イヤだ！絶対行く！！ポール観る！！！
「櫻井さん、一緒に行けるようにしましょうね！」
『仕事なんぞ入れてなるものか！』な勢いで、熱く櫻井さんに訴える。
「え。お、おう・・・何、その乗り気。」
「プレスカードも下げたいんです。」
「そこかよ！」
笑いながら。
少しぬるくなったロイヤルミルクティーのペットボトルを櫻井さんはヒョイ、と私の手から取り上げて、自販機にお金を入れるとカフェオレのボタンを押した。
ピ。
ガチャンガチャン、ゴトン。
「それ、どーぞ。」
そう言って、エレベーターの方へと歩いていった。
(――――なんて、)
屈折した優しさ(笑)
今度は私が笑う。
屈んで、今出てきたばかりのカフェオレを拾い上げた。
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羊羽(プロフ) - のりさん» なるほど！なるほど！アリです（イメージSさんの話）私最近はうずばっか見てるから、すぐあのSさんチラついて困るんですよね…（全然困ってない） (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 0d4a1bc187 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。おぉ…もう向かっているのですね…でも悪趣味な私もドキドキしてますwwアンコのSさんは仲良し？になったSさんです！その前はRock thisのSさん。睨んでるとことかww (2019年10月30日 11時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» それもあります！私の脳内イメージに（笑）アンコの五里霧中のSさん。 (2019年10月29日 19時) (レス) id: d8103d2322 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - おはようございます。私の脳内イメージはBeautiful worldのSさんのイメージですぅ♪架空の人ですけどね☆ (2019年10月29日 8時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ハルヒさん» 『焦らされるのは嫌いじゃない』笑笑。きっと皆んな少し焦らされるの好きなんだよね☆ってことでまた明日ボチボチ更新しますw磁石、コレが終わったらまた蔵出しするね！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 44ed3a426a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年10月18日 10時
