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◇37◇ ページ38

看護師「じゃあ向坂さん、元気でね」

院長「また何かあったら来るんだよ。」

A「はい、お世話になりました!」



雲ひとつない空に元気な声が響く。

今日Aは退院するのだ。



院長「沖矢さん、あとはよろしくお願いします」

沖矢「はい。」

A「それじゃあ、ありがとうございました!」


私服を着て、花束や荷物を持ってAは沖矢と車に乗り込んだ。



沖矢「シートベルトして下さいね」

A「あ、はーい」


あたふたしながらもシートベルトをするAを沖矢はずっとみていた。


A「ん?何か顔についてますか?」

沖矢「ああ、いえ。ただ…私服だと雰囲気違うなって思っただけですから」

A「それは褒め言葉でいいんですよね?」

沖矢「当たり前でしょう(笑)」

A「そっかよかったw」


そう言って沖矢は車を出した。


ーー



A「っ……すっごい……!」


Aは工藤邸につくなり歓声をあげる。


A「こんな!こんなでっかいお家!すごい!昴さんここに1人で住んでるの?!」

沖矢「ええ、住んでると言うよりも住まわせてもらってる、のが正しいですけどね」

A「じゃあ、この家の方に住まわせてもらってる昴さんに私は住まわせてもらう、という事になるんですね!」

沖矢「そうなりますね。とにかく中へどうぞ。」

A「はい!おじゃましまーす……」


恐る恐るドアを開ける。すると、



「いらっしゃぁい!!」

A「ふおぅっ!?」


誰かに抱きつかれ…いや、正しくは飛びつかれた。


A「んぅー!」

有希子「あっごめんなさい、可愛い子がきたからついつい飛びつきたくなっちゃって♡」

沖矢「Aが苦しんでます……」

有希子「Aちゃんっていうのね、可愛いわぁ〜!」

A「あっ、ありがとうございます…?あ、この方がもしかして……」

沖矢「そう、前に話した工藤有希子さん」

A「あなたが有希子さん……初めまして。向坂Aです!」


深く一礼する。


有希子「よろしくねAちゃん、ここは沖矢さんと自由に使っていいから♡」

A「はい!ありがとうございます!」

有希子「もっと色々話してたいのだけど、ごめんね、もう時間なの…行かなきゃ。」

A「え、もう……ですか?」

沖矢「彼女は忙しくて、今日も会えるかどうか微妙だったんですよ」

A「そうなんですか……」

有希子「大丈夫、また来るわ☆」




そう言って有希子はご機嫌そうに家を出た。

◇38◇→←◇36◇


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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時

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