◇２８◇ ページ29
Aの意識が戻ってから、数週間がたった。
色々な人が見舞いに来て、Aと話をして帰る。
そしてAの人間不信はだんだんと薄れていったのだ。
沖矢「千羽鶴が届いてますよ」
A「ホントだ！凄い！」
託児所の子供達から千羽鶴がきたり、
安室「ハムサンド、また持ってきました」
A「透さんのハムサンドぉ〜！」
沖矢「ふむ…なかなか」
安室「なんでAちゃんより先にあなたが食べてるんですか！」
安室がハムサンドを持ってきたり、
ママさん「着替え持ってきたわよ〜」
A「わざわざありがとうございます」
沖矢「着替えるなら、私は外に出た方が良さそうですね」
A「すみません、お手数お掛けします」
ママさんが着替えを持ってきたりと、入院してから人との交流が多くなったA。
そんなAの怪我は順調に回復している。
……記憶は未だに戻らないが。
A「そういえば、昴さんは毎日来てくれますね」
ある日Aは沖矢が持ってきたプリンを食べながらそういった。
沖矢「そうですか？」
A「そうですよ〜、ずっと一緒にいてくれてますよ」
沖矢「やはり、迷惑でしたか？」
A「そんなこと無いです、私は昴さんがいなかったら、たぶんきっと……」
沖矢「きっと？」
A「……きっと、人と接触するのに怯えて、ずっと1人で引きこもってたかもしれないです」
沖矢「A………」
A「だから、昴さんには本当に感謝してます。一緒にいてくれて、ありがとうございます」
深々と頭を下げるA。
A「あ、でも、どうしてそう毎日来てくれるんです？」
沖矢「……好きだから」
A「ん！？」
沖矢「冗談です(笑)あなたのことがほっとけないから…。ただ単にあなたのことを心配してるだけですよ」
A「びっくりした……プリン喉に詰まらせるところでしたよ…」
沖矢「すみません、Aが可愛くてつい」
Aと沖矢は、最初の頃より仲良くなっていた。
沖矢は面会時間が終了するまでずっと、Aのそばにいてくれている。
Aには一番の支えだった。
沖矢「おや……もうこんな時間ですか。」
A「えー、もう帰るの？」
沖矢「ええ。また来ますから」
A「明日もくる……よね？」
Aは悲しそうな顔をしてたずねた。
沖矢「ﾌｯ))そんな顔をするな」
Aの頭を優しくなで、
沖矢「また明日。」
そう優しく微笑んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます！ (2020年8月7日 22時) (
レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、！ (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(；▽；)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう！とてもおもしろカッターデス！ (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城萌江 | 作成日時：2016年4月18日 17時
