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side高橋
午後の授業が始まる前、先生が走って教室にきた。
先生「みんな!落ち着いて聞けよ!……向坂が意識を取り戻した!」
その声に私は絶望した。
なんでまだ生きてるの。
意識を取り戻したら、私のしたこと全部バラされる……!
そんなことを思っていると、
先生「だが、面会はまださせてもらえないんだ。だからみんなで向坂のことを待っていよう!な!」
その先生の言葉をきいて、
男「先生!なんで面会できないんすか!?」
クラスの男子がきく。
確かにそうだ。
事故でもないのに、たいした怪我じゃないはずなのに、なぜ。
私がまた殺しに行くとでも思ったから?
いや、それはないか。
先生「じ、実はな……」
先生の声が暗くなる。
先生「向坂は、記憶喪失になってしまったんだ」
その言葉にクラス全員がどよめく。
私にとっては好都合でしかなかったけど。
だって、記憶をなくしたなら私たちがやったこと覚えてないってことでしょ?
神は私の見方をしてくれたみたいね♡
先生「とにかく、今は向坂の帰りをみんなでまとう!」
先生の言葉は私の耳には入ってなかった。
ー放課後
私は1人歩いていた。
なんであいつは死んでいないの。
あの時鉄パイプを撃ったのはあのおばさんじゃなかったの!?
それとも、可哀想になって助けちゃったとか?
ハッ、くだらねえ。
「随分とご立腹のようね」
聞き覚えのある声が背後から聞こえた。
高橋「おばさん!」
ベルモット「誰がおばさんよ」
間違ってなくね?私からしたらおばさんだし。
高橋「そんなことより、なんで殺さなかったの!?」
ベルモット「あなたはあの場であの子をどうしたの?」
高橋「動けなくしろっていうから、友達2人と一緒に鉄パイプで殴りつけてやったわ!あいつの整った顔も身体も!」
ベルモット「そう、で、その後は?」
高橋「へ?後って…?」
ベルモット「だから、殴りつけたあとよ。ロープで縛ったりしたわけ?」
高橋「いや…殴ったら倒れて、動く気配ないからそのまま……」
ベルモット「…バーボンの言う通りね」
バーボン?なにそれお酒?
疑問に思っていると、おばさんはカバンから何かを取り出して私にむけた。
私は息をのむことしかできなかった
私に向けられたのは
ベルモット「あなたを信じた私が馬鹿だったわ」
銃口だ。
足が震えて逃げれない……!
ベルモット「さよなら悲劇のヒロインさん」
赤い空に銃声が響いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時