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「怪我っていう血の量じゃないけど・・・どうしたの?」
「お兄さん、私のこと知らずにここに来たの?あれー、一応私看板娘なんだけどな」
少しわざとらしくそう言うと、脇腹を抑えながらガラスの方へ近づいてきた
「ここ、読んでごらん」と、地で真っ赤に染まった指で俺の右側をトントンと指指す
【不死身の少女】
説明書きの看板に、彼女のことがびっしりと書いてあった
「・・・死なないの?」
「そう。あーでも、ちょっと言葉のあやがあるかな・・・正確に言えば、結構死んでる。でも、生き返ってるよ」
「よくわからないね」
「ショー見に来れば早いよ」
まだ腹を抑えている片手がドロドロと赤く染まっている
刺されたのだろうか
「それ・・・痛くはないの?」
「痛いに決まってる。でも、そうだね・・・あんまり意識ないから、それほどでもないかなあ。あ、これさっきのショーでやられただけだから。おさえてたからそろそろ治ったかな」
「ほら」と言ってシャツをまくって腹を見せてくる
確かにシャツに穴が空き血まみれではいたが、傷らしきものはもうなかった
「ねえ、お兄さんのことも教えてよ。私と話してくれる人なんて少ないんだ。ショーが終わったら皆すぐに行っちゃうんだよ。つまんない」
「あー、ごめんね。そろそろ行かないと」
「そんなぁ!」
本当はこのあと予定なんて何もない
ただ、一日でこの子のことを知ってしまうのは少しもったいない気がした
好きな食べ物は少しずつ、大切に食べたくなる、そんな感じ
「じゃあ、名前だけでも教えて?私はAっていうの」
「...クロロ。クロロ=ルシルフル」
「ルシルフル?それ、ファミリーネームってやつ?」
「ああ、そうだよ」
「へー・・・かっこいいねえ」
・・・かっこいい?
「君、変わってるね」
「どうして?」
「自己紹介すると、だいたい変だねとか変わってるねとか言われるから」
「えー!それはその人たちがおかしいよ!どこが変なのかな」
「ふふっ、本当に変わってるよ。Aは・・・あ、じゃあ、俺行くね。また来るよ」
「本当!?約束だよ、クロロ!」
「ああ。またね」
「Aねぇ・・・」
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るいの(プロフ) - ナギサさん» こんな下書きの小説にコメントありがとうございます!ダレン・シャン!!実はフリークショーというこの設定、そこからとってるんです:)小学生の時に全巻読んで、もうおもしろすぎて・・・一生忘れない本になりました^^ (2020年4月16日 15時) (レス) id: 2178255f2e (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - 誤字ってました… (2020年4月16日 11時) (レス) id: 0736a4fadb (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - フリークショー、お好きなんですか!?もしそうならば、おすすめの小説がありますよ。結構古いですが、ダレン・シャン というものです。許可なく名前出ししてるので、いつからこのコメント消されそうですが……ぜひ、読んでみてください。感動できますよ! (2020年4月16日 11時) (レス) id: 0736a4fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るいの | 作成日時:2020年4月15日 20時