桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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俺の誕生日ケーキは苺のチョコレートケーキだ。

プレートにはRyohei Happybirthdayと書かれてる。

年齢書かれなくて良かった。


深｢はー。よく寝た｣

照｢さっくんの大音量でやっと起きた｣

佐｢バケモノって寝顔もバケモノだったよ｣

深｢おいっ｣

阿｢来てくれてありがとう｣

真｢旅先で誕生日っていいよね｣

川｢さなぴーの誕生日、僕の仕事があったからごめんね｣

真｢そんなつもりじゃ…｣

佐｢のえちゃん、普段何の仕事してるの？｣

川｢色々だよ｣

照｢ねぇ、食べないの？｣

深｢寝起きにケーキ悪くないなっ｣




川島先生が旅館のマッチでろうそくに火をつけてくれた。

ろうそくは3本。

みんなで歌ってくれて、火を吹き消した。


佐｢あべちゃんおめでとう｣

阿｢ありがとう｣

佐｢これSnow Manからね｣

佐久間が緑色の包装紙にピンクのリボンがかかった包みを渡してくれた。

箱を開けると、深い青のシステム手帳。

サイズは手のひらに乗るくらい小さくて、これならスーツのポケットに入る。


佐｢あべちゃん、忘れ物多いからメモして｣

阿｢ありがとう。如恵留の手帳に憧れてたから嬉しい｣

深｢メモすること忘れたりなっ｣

照｢それはふっかだよ。付箋に書いても忘れてる…｣

佐｢手帳忘れないでね｣

みんなから貰ったものは、忘れないよ。俺にぴったりだ。




真｢俺からはこれです｣

真田くんが渡してくれたのは、DVDだ。

真｢さっくんと川島さんが歌詞を書いて、俺が曲をつけました。向井さんがさっくんのダンス撮ってMVになってます｣

阿｢ありがとう。歌ってるのは誰？｣

佐｢俺とのえちゃん｣

川｢ピアノも弾きました｣

深｢歌のプレゼントって、さなぴーさすが｣

照｢じゃぁ、次のふっかの誕生日は俺が歌うね｣

深｢さなぴーよろしく｣

真｢はい｣

佐｢さなぴー、お金取っていいよ｣

川｢割引きしますね｣

阿｢それ本気？｣

深｢リョウは冗談通じねぇなっ｣

照｢さなぴー、お金とる？｣

真｢いやいや、お世話になってるし。いらないです｣

佐｢俺のダンスは有料ね｣

川｢佐久間、それ阿部先生にも言える？｣

佐｢あべちゃんは永久無料｣

阿｢ありがと｣


佐久間のダンス、永久無料か。

みんなにも無料なんだろうけど、佐久間のダンスを見られる権利をもらえて、これも誕生日プレゼントだ。

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