桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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夕ご飯は、松坂牛や伊勢海老に、山と海の幸が並んでる。

ふっかとひーくんはビールを頼んで飲んだ。


真｢今夜は飲みます｣

深｢おぉ、いいねっ｣


俺と川島先生と真田くんはシャンパンと白ワイン。

佐久間はいつも通り、炭酸ジュースだ。



佐｢さなぴー、最近大学の飲み会行くんだよ｣

真｢就職決まったお祝いに呼ばれるだけ｣

川｢良い事だよ。2人とも卒業出来そうだから、好きなことすればいいよ｣

阿｢如恵留って、大学時代は何してたの？｣

川｢3年で単位を取ったあとは、語学の勉強をしてました。あとは、ひたすらダンスと読書ですね｣

照｢川島先生、ずっと1人暮らしだっけ｣

川｢そうです。阿部先生と暮らすまでは、1人でしたね｣

佐｢のえちゃん。家族いっぱい増えたね｣

川｢佐久間のおかげ。ありがとう｣

深｢ひかる、俺らも家族増やそうぜっ｣

照｢犬でしょ？ほんとやだ｣

真｢さっくんは、今度は甥か姪が増えるね｣

佐｢うん。楽しみ。姪だったらさ、さっくんのお嫁さんになりたいとか言わせたい｣

阿｢また嫁増やすの？｣

佐｢あべちゃんヤキモチ？｣

川｢佐久間、良い叔父さんになりそうだね｣

照｢良いパパにもなりそうだけど｣

深｢ひかるっ｣

佐｢ふっか、いいよ。ひかるも良いパパになりそうだし、おあいこ｣

真｢リョウさんの弟は？｣

阿｢さぁ？彼女いるとか聞いたことない｣

川｢阿部先生の弟ならモテそうですよね｣

佐｢あべちゃんに似てるよね｣

深｢リョウの弟、想像出来ねぇ｣

真｢実家暮らしですよね？｣

阿｢うん。俺が早く出たからね｣

佐｢あべちゃん一人暮らししてたのに、全然家事やらないもん｣

川｢僕がやらせないだけだから｣

佐｢ねね、この真都くん美味しいよ｣

照｢真都くん？｣

深｢おい。伊勢海老がザリガニに見えてきちゃったじゃねえかよ｣

佐｢にゃはは。みんなの分、食べてあげる｣

阿｢佐久間、今ので食欲なくした。俺の伊勢海老あげる｣

真｢さっくん、わざとか…｣

川｢佐久間、どじょうに柳川鍋って名付けたりいたずらが過ぎるよ｣

照｢どじょうに柳川鍋？あはははっ｣

佐｢ひかるは笑ってくれたよ｣

阿｢早く別の名前付けてよ｣

深｢俺も犬の名前考えよっ｣

照｢それは笑えない…｣


ふっか、本気で犬を飼うつもりなんだ。

ひーくん犬苦手なのに、でも、ふっかは先輩でひーくんはふっかに弱いし。

ひーくんが仕事から帰ったら、犬がいそう。

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