桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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佐久間とひーくんが戻ってから、6人で駐車場まで歩いた。



深｢やっと、休める…｣

照｢連れ回してごめん｣

深｢ひかるがここまで積極的なの滅多にねえからなっ｣

阿｢2人はデートしないの？｣

照｢服を一緒に買いに行くとか？｣

深｢映画は一緒だよ。あとは遊園地に2人で行ったり、最近だと、どこ行ったっけ｣

照｢ふっかの実家｣

深｢それは出掛けたことにならないって。あれだ、ひかるが行きたいって美術館行ったよな｣

照｢うん。こいつ半分見たら飽きたって俺を置いて出て行ったけど｣

佐｢いいなー。あべちゃんのえちゃん美術館行きたい｣

阿｢却下｣

川｢佐久間、静かに出来るなら｣

真｢さっくん俺と行こう｣

佐｢俺の嫁は冷たい…。さなぴーいこ｣

真｢さっくんニューヨークでは静かだったよ｣

佐｢MoMA行ったね｣

照｢ニューヨーク行きたかったな｣

深｢な。俺ら、長期は無理だから国内だけだなっ｣

川｢みんなでハワイとか行きたいですよね｣

阿｢ハワイ？｣

川｢サーフィンしたいです｣

佐｢のえちゃん、国王と行きなよ。国王ならハワイとかビューンって行きそう｣

深｢翔太が日焼けしたくないから、無理だぞ｣

照｢こーじなら撮影兼ねて行くでしょ｣

川｢向井さん誘ってみます｣

真｢川島さん、本気なんだ｣

阿｢如恵留、年明けたらパリでしょ？｣

川｢はい｣


車が停まって、今夜の宿に到着した。

佐｢ひかる、運転ありがとう｣

照｢どういたしまして｣

川｢専用玄関なので、こちらですね｣

真｢専用玄関？｣

深｢のえさん、ここ高そう…｣

川｢佐久間とさなぴーのご褒美旅行ですし、今日は最愛の人の誕生日ですから｣

阿｢魔法使ったんだね…｣





旅館に入って、部屋まで案内してもらった。

ふっかとひーくんとは隣同士。

二間続きの和室に、シングルベッドが2つずつの寝室が2部屋。

奥には部屋付きの露天風呂だ。



佐｢俺、ここにするー｣

真｢俺はさっくんの隣｣

2人がベッドにダイブした。

川｢仕方ありません。阿部先生は僕の隣に｣

阿｢全然仕方ないって顔じゃないし。むしろ、笑顔なんだけど｣

佐｢のえちゃんの隣はあべちゃんじゃん｣

真｢シングルに2人でも｣

川｢そうしましょう｣

阿｢シングルに2人で寝たことないよ｣


170を超えた男2人がシングルって狭いよ。

佐久間なら良いけど、2人で寝たら川島先生はキスマーク付けそうで怖い。

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