桃色の指先と翡翠の憂鬱 43

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頼んでいた料理が届いて、朝ご飯を食べる。

俺は川島先生と鯛茶漬けと鉄火丼を半分ずつ。


川｢阿部先生、お出汁が利いてますね｣

阿｢うん。温まるね｣

深｢伊勢うどん…なにこれ｣

照｢なにこれって？｣

深｢ふわふわしてる。これうどん？｣

照｢伊勢うどんはそれが普通｣

川｢1時間茹でるとか｣

佐｢ふっか、1口食べたい｣

深｢1口なっ｣

佐久間がうどんを1本だけもらって食べた。

佐｢えっ｣

深｢うどんってなんだっけってなるよなっ｣

佐｢ふわふわしてるし、甘すぎないみたらし団子｣

深｢そうそれ｣

照｢俺も食べたい｣

川｢僕はお昼ご飯にします｣

阿｢俺も、後で食べてみる｣


この鯛茶漬けも美味しいから佐久間に1口あげたい。

佐｢あべちゃん、それ1口｣

阿｢うん｣

佐久間が1口食べて美味いって笑ってくれた。

佐｢のえちゃん、それも1口｣

川｢どうぞ｣

佐｢にゃは。美味しいね。てこね寿司も1口ずつあげる｣

照｢さっくん、元気になって良かった｣

佐｢船、ちょっと怖くて｣

真｢怖かったの？｣

佐｢俺、ロミオやるのに色んな悲恋の映画見たから｣

川｢この船が沈没しても、岩本さんいるから佐久間は助かるよ｣

照｢俺がさっくん1番に助けるから｣

佐｢ありがとう｣


朝ごはんを食べ終えて、今度は白群色ちゃんを川島先生が持った。

真｢スーツにテディベア…｣

佐｢可愛いでしょ｣

阿｢可愛い｣

川｢僕が？白群色ちゃん？｣

阿｢どっちも｣

深｢あのさ、お前ら朝からデレデレすんなよっ｣

真｢良かった。ふっかさんいないと、俺仲間はずれで｣

佐｢そんな事ない。さなぴーは俺の親友だよ｣

真｢…ありがとう｣

照｢さっくん、さなぴー仲直り？｣

佐｢ケンカしてないってば。さなぴーは俺を優先してくれるから怒ってないよ｣

真｢距離はあったけどね…俺、さっくん1番だし｣

深｢さなぴー、それでいいのか？｣

真｢うん。彼女には親友優先とは伝えてる…｣


親友優先でも良いって言う彼女、偉いな。

それとも、真田くんのこと大好きで我慢してるのか。

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