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スペルビア ページ8

軍に入るならなるべく大きめの国の軍が良い。

そうして辿り着いたのがスペルビア国。
早速、偽の個人情報を手に軍に志願した。


『ファルズフと申します!僕を是非、軍に入れてください!!』


面接や、実技試験に合格しようやく軍に入ることができた。

やはり、軍は強くなるための設備が充実していて武器も豊富だった。

毎日訓練に励んだ。
訓練がないときでも、自主練を積み重ね、努力した。

そして、実際に戦争にも参加した。


初めての戦場は、自分でも驚くほど落ち着いていて

初めて人の命を奪ったときも冷静だった。

戦争が終わり、たくさんの命を奪った私は生きて、功績を称えられていた。

功績を称えられた私は、軍の幹部に昇進された。


そこで久しぶりに、人の暖かさに触れた。

幹部の仲間は、私の強さを認めてくれた。
どんどん仲良くなっていって…

復讐心とは別で、この国のために、仲間のために強くなってみようか…

なんて思うようになった。

帰る場所ができた。迎えてくれる人がいる。

それがなにより嬉しかった。

そして、ある日、私が女であることを話してしまったのだ。

受け入れてもらえると思った。
女でも、変わらず接してくれると信じていた。

けれど…そうじゃなかった。

スペルビアは、男尊女卑が酷く、男はプライドが高かったのだ。

男の自分達が、女に負けていた。
女に騙されていた。
女よりも無能だった。
女よりも……

そこから始まる、地獄の日々。

みんなの態度は急変した。

理不尽な暴力、暴言を繰り返し。
私は心身共に今度こそ壊れてしまった。

もう誰も信じられない。誰も“私”を受け入れてくれない。

女…だから。


5年の時をスペルビアで過ごした。

楽しかったり、嬉しかったことがたくさんあった。

けど、もうなにもない。

2年の間、暴力を振るわれても、罵られても、理不尽な待遇を受けても、

私は我慢した。それはみんなを、“仲間”を信じてたから。
…信じていたかったから。

でも、君達は変わらなかった。
笑顔で満ちていたあの日々はまるでなかったみたいに。

“仲間”なんてものに現を抜かした私が馬鹿だった。


そして私は、ついにスペルビア国から逃亡した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちょっと説明します。
えと、スペルビアの仲間に話したのは、自分が女だということのみです。

本名や、その他のAちゃんの情報は話してないです()はい。

三度目の正直→←性別



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イデア(プロフ) - わいさん» 確認してきました← sha以降顔文字使っておりません!なので安心して読んでいただけるかと((( (2022年8月28日 23時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(プロフ) - わいさん» わいさんこんにちは!コメントありがとうございます。顔文字使っ…てましたね…!すいません()確かこれ以降の話では使ってなかったと思うので…(未確認)、良かったら読んで行って貰えると嬉しいです、 (2022年8月28日 23時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
わい - ほんとすんません、!顔文字地雷なので描いて欲しかったです (2022年8月28日 23時) (レス) id: 9d9e909624 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(プロフ) - 天斗さん» EENYADE( ・´ー・`)よくあることです(´-ω-`) (2020年10月20日 22時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
天斗 - に、2回も言ってしまってる……!!すみません……! (2020年10月20日 22時) (レス) id: d9187ca616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イデア | 作成日時:2019年8月5日 19時

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