【wrwrd】一人ぼっち。【軍パロ】

ロボロ ページ43

『…うーん、肝心な情報が少ないな…』


真夏は過ぎたものの、まだ残暑が続いている頃。

私はPCとにらめっこしていた。

トルマチ帝国へのハッキングは完璧なまでの成功をおさめ、

軍の要塞や城の監視カメラの映像を見て作戦を練っているわけだが…

どうも、監視カメラがついているのは、廊下や外壁、軍の車庫や武器庫、訓練所などで、

重要な、会議室、総統室、王の間、外交部屋などにはついていない。

まぁ、当たり前と言えば当たり前なのだが、困った。

こうなったら、自ら設置しに行くくらいしか方法は無いのだが。

まずはものの用意から始めないと…
生憎、機械を作るのは経験が無い。
この手のことは、ロボロさんの専門なんだが…

とりあえず、行ってみるか。
何か学べるものがあるかもしれない。


ロボロさんのいる、セキュリティ室の前に立ち、ノックを4回。


rb「どーぞー。」

『失礼します。俺です。』

rb「お、レグルス君。いらっしゃぁい。」

『お邪魔ですか？』

rb「いんや？暇やで。どないしたん？」

『ロボロさんって、食堂以外であまり見かけないなと思って。
ちょっとなにしてるのか気になったんです。』

rb「あぁ、まぁ確かにいつもここに籠っとるからなぁ…」

『そういえば、このインカム、ロボロさん手作りって本当ですか？』

rb「せやで。インカムは俺の手作り。ほかにも監視カメラもそうや。」

『へぇ、すごいっすね。俺も、作れるようになりますかね。』

rb「ん？なんや、興味あるん？」

『まぁ、はい。なんか、かっこいいじゃないですか。』


そう言うと、ぱあぁぁぁ！と、効果音が付きそうなほど明るくなり、


rb「ほんま!?じゃあ、特別に教えたるわ！」

『え、いいんですか？』

rb「ええのええの！なに作る？」


と、もの凄くテンション高めで聞いてきた。

こんなにあっさりできて良いんだろうか…()
と、内心ちょっと不安に思いながらも熱心に勉強させてもらった。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー


rb「__…っと、こんくらいかな！」

『なるほど…！めっちゃ凄いですね！！』

rb「んふふwせやろぉ〜？」


熱い講義を聞いているうちに時刻はもう夕食の時間へ。


rb「ん、お腹減ったなぁ。食堂行こか。」

『そうですね。すいません、いろいろ聞いちゃって。』

rb「全然ええで！俺も楽しかったし。また知りたいこととかあったら
いつでもおいでや！」

『はい！』


かなりためになることを教えてもらった…

今度は材料集めて作ってみようか。

と、そんなことを考えながら食堂に向かった。

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