【wrwrd】一人ぼっち。【軍パロ】

昇進 ページ16

夕食の時間になり、食堂へと向かう。
自分の食事をもらい、適当な席に座って食べる。

ただ黙々と食べていると、後ろに気配を感じ振り向く。


『あれ、隊長と…ゾムさん…？』


食堂がざわつく。
当然だ。軍の上層部はみんな城で生活をしている。

私達、一般兵士が暮らす一般棟は城とは別館でここに幹部クラスの人が
やってくることは基本ない。


sya「君のこと話したらグルッペンが会いたいって聞かんねん。」

zm「できれば今すぐにでもってことなんやけど…」

『…あー…いいですよ。』

sya「ほんま？ありがとう！」

zm「ほな、行こか！」


二人のあとについていく。

観光客とでも勘違いされているのか、それとも……

そうこうしているうちに総統室の扉前に案内される。

シャオロンさんが扉を開け中に入る。


『失礼します。』


すると中には、総統の他に、書記長のトントンさん、外交官のオスマンさんと、

この国の三強と呼ばれる三人が揃っていた。


gr「よく来たな。」

os「レグルスくんやね。３日ぶり〜。」

tn「そうか、オスマンは面接で会ったか。書記長のトントンです〜。」

『どうも。』

gr「ム、自己紹介か。すっかり忘れていた。知ってはいるだろうが、
改めて、我々国総統のグルッペン・フューラーだ。」

『…レグルスです。あの、ご用があると伺って来たんですが。』

gr「あぁ、君に幹部補佐を務めてもらいたいんだ。」

『…なるほど。馬鹿ですか。』

tn「ブッ…ww」


真顔でそう言うと、書記長さんを始め、総統様以外が笑い出す。


zm「ドストレートやなぁ…ww」

gr「ｺﾞﾎﾝ……何か不満か？昇進だゾ？」

『昇進に不満はないです。むしろ嬉しい。
ですが、３日前に入ったばかりなんですよ？

もし、有害者ならどうするおつもりで？』

gr「ふむ。それはごもっともだな。だが、俺達の見る目は確かだゾ。」

os「理論的に説明はできんけど、外交官としての勘が大丈夫や言うとるし。」

『…はぁ、』

tn「まぁ、俺らも警戒してないわけやないんやで。
現に、俺を含め一部の幹部は納得してへんかったりしとるから。」

『じゃあ、なおさら俺の昇進はできないんじゃないですか？
総統様といっても、一人でなんでもかんでも決めてしまうのは…』

gr「ム…ならばこうしよう。半年間、幹部補佐(仮)として働いてくれ。

半年で、我々も君の実力諸々をもう一度見なおす。

そして改めて、君を正式な幹部補佐とする。これでどうだ？」

『…それなら。』

gr「明日からよろしく頼むゾ。」


そうして、私の幹部補佐(仮)生活が始まった。

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