007:I want to be it ページ8
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あれからの私の記憶は断片的にしかなくて、
北先輩の言葉にお兄ちゃんたちがすごく驚いていたこと。
何も言葉を発さなくなった私をお兄ちゃんたちが凄く心配していたこと。
晩御飯がハヤシライスだったこと。
あと私の記憶が正しければ、角名先輩に死んだ魚のような目で
犬をなでるように頭をなでられたこと。
オンリーメモリーですね。
あと、皆さんはカレー派ですかハヤシ派ですかアンケートとりましょうか。
そんなこんなで私は、あの綺麗な先輩の笑顔が忘れられずにいる。
それを見たときに湧いた親近感も、
見つめられていた時の奇妙な美しさでかき消されてしまって。
奇麗。北先輩の笑顔はそんな感じ。珍しくって美しい感じ。
きっと、初恋なんだと思う。
小学生の時に好きと言っていたそれは、ただ一番仲のいい男子を好きと言っていただけで、こんなにむずむずするものじゃなかった。
たった一度見た笑顔に、心というのはここまで吸い取られてしまうものなのか。
きっとどんな表情でも素敵なんだろうな、と。
もっと笑顔をみてみたいな、とも。
心が浄化されるような、けれど知ってしまったら、離れることを己が許さないような。
自分が知らない自分を知ってみたい。
好奇に満ちた心に、刹那、畏怖を感じたのは杞憂だろうか。
慄きには知らんぷり。
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___かわいくなりたい
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます!確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます!私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パルム | 作成日時:2020年8月16日 0時