006:口角は常に上へ ページ7
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こんなイケメンの宝庫たちと話しているところを誰かに見られでもしたら、
それこそ私社会的危機なんじゃないんだろうか。
スクールカースト的な?
こんなキラキラした空間にいることが恐れ多いよ…
私はもっとすみっコで生きてるはずの人間なんだ…
「あのー、そろそろ帰りません?」
恐る恐る声をかけたとき、お兄ちゃんたちが来たところから北先輩が現れた。
ゆらっと揺れていた透明の空気の糸が、鈴のような音を立てて引き締まった感覚。
「北先輩、さっきは上からの挨拶で失礼しました、改めてお世話になってます」
駆け寄ってそう言う。
そうせねば、と私の直感が告げた。
「こちらこそ、二年の世話しとります北です。
むしろ二人からは刺激もろてますし、意外としっかりしてるんで、
いい後輩に恵まれた思てますよ」
ほんの少し細められた目尻に、やわらかく上がった口角。
照れ臭そうにやさしく下げられた眉が。
フィルターがかかったように、この人があまりにもきれいに見えて。
___嗚呼そうか。
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私はこの人に、恋をしたんだ。
007:I want to be it→←005:第一印象は瞳で決まる
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パルム(プロフ) - らさん» コメントありがとうございます!確かにそうだな、と考えなおしました。北さんに二度目の好きを洩らした後のヒロインと北さんの展開はご想像していただけると幸いです。これからもっとその人物に寄りそう素敵な小説が書けるように努めさせていただきます。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
ら - んー、2回もヒロインに告白させるのは北さんぽくないなぁ、、、せめて2回目は北さんからの方が綺麗なお話になっただろうに少し残念です。 (2021年8月9日 9時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
パルム(プロフ) - 、さん» 教えてくださってありがとうございます!私自身もともと機械などに疎いのですが、うらつくが好きなので投稿させてもらっている次第でした。自分なりに調べてみて、今は外したことになっています。正直すごく不安なので、教えてくださると幸いです。 (2020年8月16日 6時) (レス) id: 7103dc21f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パルム | 作成日時:2020年8月16日 0時