好きかどうかが聞けなくて ページ30
●恋愛編終了後●
「あ、あの、駿、くん・・・!!」
sgi「ん?」
「あの「Aちゃーん、エビチリ定食よろしくー!」あ、はい、かしこまりました!」
fkr「今日、お客さん多いですねえ。」
sgi「何言おうとしてるか、福良は予想付いてんの?」
fkr「なんとなく。双子なんで以心伝心できるんですよ。」
sgi「できてたらもっと早く和解してただろ。」
fkr「う・・・自分だけ分かんないからって当んないで下さい、付き合うの認めませんよ!」
sgi「認められなくたって別れねーよ。」
その日は本当に忙しかったみたいで結局帰るまで聞けず。
LINEでも誤魔化される始末。
なに。なんなの?
俺なんかした?
でもなんかしたってわけでもなさそうなんだよな。
なんかしてたらあのめんど、んん、過保護な双子の兄が黙ってるはずがない。
sgi「大将、何話したいのか知りません?」
大将「兄ちゃんも女心が分かってねえな〜まだまだ若造ってことか」
うわ、分かってねえの俺だけなわけ?
大将「まあ女心もそうだけどAちゃんだかんな〜、色々言えないタイプだって分かってあげねえと意外と大したことないのに黙ってたりすんぞ?」
大したことない?いやいやなら言いなさいよあなた。
あ、帰ってきた。
sgi「Aさーん、Aさんや。」
「うん??なんでしょう??」
sgi「どんなことでも良いから言ってみなさいな。別になんとも思わんよ?」
「!!!い、いいんです!!聞かなくて良くなりました!!!」
sgi「あ、なんか聞きたいことあんの?なんでもお答えしますけど?」
「いやっ、その!結構です!ありがとうございます!」
結構です・・・
sgi「親しい人からの結構ですって意外と刺さるのな(苦笑)」
「え?あ・・・ごめ、」
sgi「んーや、大丈夫。言いたくなったらでいいから。そろそろオフィス帰るわ、大将、これお代っす。」
「あ、駿く、」ガラガラガラ
あーーーーー
大人気ねえな、俺。
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作者名:たらこ | 作成日時:2021年9月4日 17時