inferiority【QK】番外編 (ページ29)

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「？？どうかしましたか？」

sgi「あの、さ。」

「はい。」

sgi「元カノ、とか気にならんの？」

「うん？とっても美人さんで感じも良くて、素敵な方でしたね？」

そういってコテンと首を傾けるAにああこの子を選んでよかった、なんて思ったり。

sgi「うん・・・俺Aのこと好きだわ。」

「へっ、」

あ、顔真っ赤。繋いだ手が慌てて引っ張られたけど強く握って笑顔で返す。

「～～～駿くんの馬鹿！」

sgi「はいはい(笑)」

Aはそんなつもりないかもしれんけどさ、完全に今日はAに一本やられたわ。

sgi「さ、帰ろ、今日寒いからミルフィーユ鍋、早く食いたい。」

「・・・お野菜いっぱいにしますからね。」

sgi「俺は福良じゃありませんのでお好きに(笑)」

笑いながら繋いだ手はそのままで。

fkr「あ！！！Aー！！！」

「拳くん？こんなところでどうしたの？」

fkr「ん？たまたまここあたりで買い物してたの。偶然だね？」

「そうなの？偶然だねえ。」

福良さんよ、俺は知っている。ここ辺りに買い物するような場所はないしあなたは買い物にこんな場所まで来るような人間じゃない。
狙ってきただろ。

fkr「せっかく会ったことだし、3人でご飯でもどう？」

sgi「・・・ﾊｱ、これからAと鍋だから福良も来る？白菜いっぱいだけどな」

fkr「鍋・・・A・・・」

「・・・拳くん用に、つくね汁作ろっか。お餅も入れてあげる。」

fkr「ありがと！！ね、さっき女の人と話してなかった？」

「うん？あのね、駿くんの前の彼女さんとたまたま会ったの。すっごく美人さんだったでしょ？すごいねえ。」

fkr「・・・A、帰るよ。」

「え？」

sgi「いやいや！なんであなたが止めんのさ！」

fkr「A以外の女性と付き合ってたなんて。純粋じゃないよそれは。Aと付き合うのはAが初めてって人じゃないと。」

sgi「どんな理論だよ！福良だって彼女くらいいたろ。」

fkr「Aが一番大切ってことに気付いて別れてるので。」

sgi「俺だって前の彼女とはとっくの昔に別れてますが？」

fkr「とにかく！今日はAは引き取らせていただきます、ほら帰るよA」

「ええ？！え、あ、駿くんごめんね、あ、ちょっと、」

そういってAは双子の兄に腕を引かれて去っていった。
それから数日間、双子の兄のガードが強くなったのは言うまでもない。