過去と溺愛包囲網 ページ28
●家族編終了後●
元カノ「駿貴？駿貴だよね？」
昨日のAとのデート中、声をかけてきたのは高校時代に付き合ってた彼女。
sgi「おお！久しぶり、東京出てきてたんか。」
元カノ「めちゃめちゃ久しぶり！うん、就職で私も上京ってやつです。見てるよ動画。相変わらずあの挨拶してるんだね？」
sgi「そりゃまあ学生の時からあの挨拶だかんな。ご視聴ありがとうございますー」
元カノ「いやー惜しいことした！あの時駿貴のことなんでふったんだろうね？」
sgi「知らんわな(苦笑)好きなやつ出来たっつってなかった？そいつとは上手くいかんかったんか？」
元カノ「え？いったよ？今の旦那〜」
そう言って左手の薬指を見せる目の前の女子にああこうやって振り回されてたななんて思いつつ。
フラれた当時は遠距離ができないなんて思ってなかったから別れを切り出されたことにそれなりに凹んだっけな。
元カノ「彼女？可愛いっ！」
「え、あ・・・」
やっべ今Aのことすっかり忘れてた。
今の状況なかなかまずくないか？元カノとかAがネガティブモードに入りかねん。
sgi「だろ？溺愛中。」
「えっ」
えっ、じゃないのよAさん、めちゃめちゃ好きよ俺。分かってくださいよもう。
元カノ「へえ、駿貴も変わったんだね、昔は彼女より勉強、って感じだったのに。それくらい本気ってわけだ？」
「え、ちがっ「ま、本気なのはそう。幸せよ？」え、駿く「へえ！じゃあ私も嬉しい！じゃあね！彼女さんも駿貴のことよろしくお願いします！」え、あ、待っ・・・・て・・・」
A、あいつはああいうタイプだから、Aののんびりペースじゃ引き留めるのは無理よ？
「・・・行っちゃった。」
sgi「行っちゃったなあ。」
「明るくて、素敵な人、でしたね。」
sgi「そうだなあ。」
「あ、今日はミルフィーユ鍋にしようと思うんですが、それでもいいですか？」
sgi「え？」
「あ、気分じゃない、ですか？」
sgi「いやミルフィーユ鍋はめちゃめちゃ好き、食いたいんだけど・・・」
どっち？どっちよ？
無理してる？それともまじで気にならんの？
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作者名：たらこ
| 作成日時：2021年9月4日 17時
