意 気 地 な し と は 言 え ど 。 ((黄))

にじゅういち ページ21

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「やっ、なんでもない…です」





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うそでしょ




なんで錦戸君!?





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安田君待ち?



どんだけ仲良し!!!





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安「…よし、やろかぁ!」





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錦戸君は私のことじーっと見てそのあとパッと目を逸らした





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な、なんだろう




恥ずかしい





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安「一緒にやろ、?」




「あ、うん」




安「ほな、こっからでええか」





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ちらっと錦戸君を見るとポッケに手を突っ込んで壁によっかかってる





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錦「はよしてや?」





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つまんなそうにしてる





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安「はいはい、笑」





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安田君は手慣れた手つきで紙をはがしていく





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画鋲…むずくね





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安「与田さん遅いなぁ笑」



「とれないんだもん」



安「女子やなぁ〜」





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安田君は私が取れなかった画鋲もあっという間にとってくれた





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「すご」



安「一応男子なんで」



「一応なんだ、笑」



安「そこはスルーやろ笑」





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いや、でも安田君の手めっちゃ男らしいよ、指短めだけど



うん、ちゃんと男子ですね





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「私貼るから安田君はがして!」



安「俺めっちゃ大変やん〜笑」



「がんばれー」





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そう言って安田君にエールをおくってたら



錦戸君が



あの錦戸君が



片方の口角をあげて眉毛を片方あげてあの特徴のある笑い顔





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私を見てる




笑ってる…?





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え!!??





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「な、なに??」





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勇気を持って声をだしたら錦戸君は首をかしげて答えてくれなかった

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