真 っ 白 プ リ ン ス 。 ((黒))

久しぶりだからかな ページ9

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あれから、きっぱり横山先輩を見かけることはなくなってしまった



なんでだろう?なんでかな?





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知ってるのは、学年と名字だけだし



クラスも名前も知らない





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謎に包まれたMr.横山





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「あっ」



綾「ん?」



「怖い先輩」



綾「え?」





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たまたま廊下を見たら、怖い先輩ともう1人が私たちのクラスを通り過ぎた



この階にあるのっていったら音楽室だから、移動かな





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「すばる先輩だっけ、」



綾「じゃあ、横山先輩いるんじゃない?」



「別に、いてもなにも起こらないけどねー」





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ていうか同じクラスじゃないかもしれないし





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綾「まぁ、それはいえてるかもねー」





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そう言いながら私と綾子ちゃんはお手洗いに行こうと教室を出ようとした



そしたら廊下から





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『ちょ、すばる、ヒナ、待てって言うたやん』





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さっき通り過ぎた人に言ってるように聞こえる声



ちょっとした好奇心でちょっとだけドアから顔を出したら



横山先輩がシャツをズボンにしまいながらこっちに向かってた





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私は思わず顔を引っ込めて自分の席につこうとした





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綾「え、どうしたの?」





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状況が分からない綾子ちゃんは普通に教室を出ようとしてる





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「いや、私、今はいいかな」





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そう言いながらちらっと振り返ったら


丁度、首をかしげて私を見ながら教室を通り過ぎてった先輩





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そろーっとまた顔を出してみると



横山先輩がまだシャツをしまいながらままならない早歩きですばる先輩たちの背中を追いかけてた





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綾「先輩、いたねー」





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「うん、そうだね、びっくりしちゃった」





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私、なんで隠れたりしたんだろう


普通に先輩不思議そうに見てたし





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「どうした、A!!」



綾「なに、いきなり」

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