二十話* ページ21
ルフィ君を檻から引っ張り出して
町長に会い町の歴史を聞いて、ナミちゃんを説得し、『目的』のためと仲間になることを承諾してくれた頃。
「いけぇー!リッチィ!」
珍獣使いモージが来た。
全く、ナミちゃんが仲間になって良い雰囲気になっていたっていうのに…こんな珍獣使いの珍獣みたいなやつが入り込んできたら台無しだよ。
ルフィ君は、シュシュと戯れている。ゾロは町長の家でスリーピングナウ。
ナミちゃんはまだ非力。
私がやるしかないかー
こいつあんまり好きじゃあないからチャッチャッとすましちゃおう。
「フッフッフ、謝ってももう遅い!いけぇ!ライオンリッチィ!!」
「グルウァ!」
ブン!
「グガァァ!!」
ビュン!
「何処狙ってんのサ!」
「グゥルルウ!!!」
ブウッ!
私はリッチーが放ってくる攻撃を、次よ次よと往なしながら挑発する。さぁて、こっちだよぉ〜。手の鳴る方へ〜。
「何やってんだリッチィー!さっさとガブリとやっちまえぃ!」「ガウゥッ!」
モージの指示に従い、リッチーは大口を開けてこちらに突進してくる。ここらで猛獣ショーはお開きだね。
「don't get burnt!」
「キャインッ!」
掌から今出せる最高の熱量を持った蒸気をかなりの勢いで噴射させ、リッチーにぶつける。いくら頑丈な皮膚があれど、顔面に直接だからね。堪らず何処かに逃げていくリッチー。
「リッチィィ!俺を置いてどこへ行くんだ〜!ぐぬぬ、貴様!何者だ!?」
「スチスチの実を食べたスチーム人間。そして、あそこで遊んでいるのがゴム人間。」
私が正体を明かすと、モージはどんどん顔色が悪くなっていく。というより私の戦いぶりを見てたんだからさ、もっと早く気付いてもいいと思うけどね。
「スチーム…?ゴム…?船長と同じ能力者…!」
やばいと悟ったのだろう逃げようとするモージ、手伝おう。
「赤鼻さんとこまでいってらっしゃい!」
高速スチームを出しモージを飛ばす。今度は熱は込めてない分、勢いは増したね。人を飛ばすってのは成程どうして面白い感覚だ。
「ぎぃやーーー!」
それにしても、さっきの私の台詞なかなかよかったなー即興で考えたにしては。
「ほんと何者なの?Aって」
これは、褒め言葉なのかな?
「ん?何かあったのか〜?」
ルフィ君が遊び飽きたのかこっちに気がつく。
「あんたね!Aが戦ってるのに!」
「だってよ〜、この犬おもしれぇんだよ〜絶対この店の前から動こうとしねぇんだ〜」
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作者名:シーデン | 作成日時:2017年1月17日 21時