8 ページ8
昨日は結局朝までかるてっとさんとゲームをして過ごした。昼前には管理会社が鍵を開けてくれて、無事家に入ることができた。
《やばすぎでしょ。どんな確率よ》
しるこさんが驚きながら笑う。
《なんか運命感じるね!》
《流石に怖いでしょ…》
なんか楽しそうなじらいちゃんと、まだ驚いてる様子のいちはちさん。
『まあでも隣に住んでるからって特に何も変わらないしね』
《そうそう》
まあでも大きい声出したら筒抜けだから、気をつけないとなぁ。
なんて思ってると、
突然、シューーーンと力ない音を出してパソコンの画面が真っ暗になった。
『え…?』
キーボードを押してみたりマウスを動かしたり、電源ボタンをもう一回押しても画面がつく気配はない。
……え、嘘でしょ?
とりあえずスマホから通話に入る。
《あ、戻ってきた》
『ごめん。今日ゲーム出来ないかも。パソコン電源入らなくなっちゃった』
パソコンの状態を説明すると、あそこ触ってみて!とかあれ押してみて!とかいろいろみんな教えてくれるけど一気に言われて私の頭はパニック。
ゲームは好きだけど私機械音痴なの!!!パソコンを買った時も全部しるこさんに教えてもらいながら設定したし。
あわあわしてると、かるてっとさんが《見にいこうか?》と聞いてくれて、
『お願いしても……………あ、』
お願いしてもいい?そう言おうとして、ハッとする。
ゆっくり部屋を見渡して、ダメだ…と絶望。
とんでもなく部屋が散らかっている。それはもう過去最高に。足の踏み場?そんな次元の話じゃない。
こんなところにかるてっとさんを呼ぶわけには行かないわ。
『ごめん、やっぱり大丈ーーーー』
ピンポーン
『え』
《かるてっちーなら多分もう行ったよ》
「来たけど、入るよ………え。」
……遅かった。最悪だ。
ーーーーーーこれが私のお世話をしてくれるようになったきっかけの日。
この日以来、かるてっとさんは私の部屋を片付けてくれたり、カップ麺ばかり食べてる私にご飯を作ってくれたり。
不思議な生活が始まったわけだ。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆき(プロフ) - りんさん» うわあ、嬉しいです…!でも心臓痛くなっちゃいましたか…ありがとうございました、と言っていいんでしょうか(笑)コメントありがとうございました。 (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - 雪さん» 素敵だなんてありがとうございます!嬉しいです!自分のペースになりますが、楽しんで更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓痛くなりました! (2021年4月2日 10時) (レス) id: 1eb05cfcac (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 素敵すぎて一気に読ませて頂きました!また何回も読ませて頂きます。他の更新ものんびりと楽しみにしていますね。 (2021年3月6日 13時) (レス) id: 35fa8c2320 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - しめじさん» ちゃんと伝わりました!(笑)嬉しいです!ありがとうございます!次作もよかったらご覧になってください! (2021年2月6日 9時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月29日 9時