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あーーやばい、好きだ。
声に出したら余計に好きが溢れて止まらない。
「これでまじで俺のものだな。
一生大切にするわ」
私に顔を近づけて意地悪に笑うかるてっとさんに、一気に全身が熱くなる。
「それにこんなに生活力0の女の子を全力で甘やかして愛せるの俺くらいだと思うんだよね」
『………急に貶された』
「いいだろ？俺だけに愛されとけば」
『……ばか』
…よくそんな恥ずかしい台詞、普通に言えるよなぁ。
でも、
『かるてっとさん、』
今日は私も、素直になろう。
だって、彼女…だし。
「…ん？」
私は不思議そうな顔をする彼に『ギューして』と手を伸ばす。
かるてっとさんは一瞬目を見開いて、時間が止まったようにピクリとも動かなくなった。
沈黙が辛くて私は固まってるかるてっとさんのパーカーの紐を引っ張った。フードがきゅっと締まって、少しふらついたかるてっとさんの首にしがみつくように抱きつく。
『大好き』
この言葉を言うのが、どんだけ恥ずかしいか。
かるてっとさんには分からないかもしれない。
数秒間の沈黙の後、「やば、」と小さく呟いてから私を自分から引き剥がした。
嫌だったかな？なんて不安に思ったのも束の間。
気づけば目の前にかるてっとさんの顔があって、
ーーー唇が重なった。
優しいキス。
「…………あーあ、しちゃったじゃん、」
我慢してたのにって、困った顔のかるてっとさん。
『我慢しなくてもいいじゃん』っていうと、「大事にしたいんだよ」って顔を逸らす。
…自分も顔逸らしてるし。
ていうか、そんなの気にしなくてもいいのに。普段のかるてっとさん見てたら大事にしてくれるって分かるよ。
そんなことよりも私は離れた熱が寂しくて『……ねぇ、もっと、』とまた手を伸ばした。
「っ、あーーもう、」
頭の後ろに添えられた手も、背中に回った手も、全部愛おしい。
また優しいキスを落として、愛しむように自らの額を私の額へと押し付けてきたかるてっとさんは「好き」と微笑んだ。
『………私も、好き』
先のことは何も分からないけど、
許される限り、かるてっとさんを好きでいたい。
「…帰るか」
『うん』
笑ったり泣いたり怒ったり、
どんな時も、ずっと君の隣で。
Fin.
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おゆき(プロフ) - りんさん» うわあ、嬉しいです…！でも心臓痛くなっちゃいましたか…ありがとうございました、と言っていいんでしょうか（笑）コメントありがとうございました。 (2021年4月15日 14時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - 雪さん» 素敵だなんてありがとうございます！嬉しいです！自分のペースになりますが、楽しんで更新していきます！ありがとうございます！ (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓痛くなりました！ (2021年4月2日 10時) (レス) id: 1eb05cfcac (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 素敵すぎて一気に読ませて頂きました！また何回も読ませて頂きます。他の更新ものんびりと楽しみにしていますね。 (2021年3月6日 13時) (レス) id: 35fa8c2320 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - しめじさん» ちゃんと伝わりました！（笑）嬉しいです！ありがとうございます！次作もよかったらご覧になってください！ (2021年2月6日 9時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月29日 9時
