検索窓
今日:23 hit、昨日:17 hit、合計:166,408 hit

39 ページ39

………え、雑炊ってどうやって作るん???


うどんってどうやって作るん?!?!?!?!



作ったことないんですけど?!




『ど、どうしよう…』とキッチンの前を意味も無くグルグル歩いてると1人の人物が頭に浮かび上がった。



『こ、こういう時ははこたろーだ!』


私は床に転がったまま放置していたスマホを取って、はこたろーに電話をかけた。










《火を止めて》

『……火を止めて』

《溶き卵を円をかくように鍋の中に流し入れて》

『……円をかくように、』



もくもくと湯気の上がる鍋に卵を入れていく。


イヤホンから《大丈夫?》と心配する声が聞こえて『多分大丈夫!』と答える。



《全部入れたら蓋をして2.3分蒸らして》

『蒸らす?!』

《そのまま放置しとけばいいよ》

『わ、わかった!』



恐る恐る蓋をしてからスマホで3分のタイマーを設定する。


『これで、完成?』

《ほぼ完成かな。蒸らし終わったら少し混ぜるといいよ》

『なるほど……』


どうなるかと思ったけど。すぐに電話に出てくれたはこたろーのサポートがあって、なんとか雑炊が出来上がりそう。



《かるてっとさん大丈夫なの?》

『んー、結構辛そうなんだよね。』

《そっか。お大事にって伝えておいて。Aも風邪もらわないように気をつけてね》

『うん、ほんとにありがとね』



持つべきものは友というのはこの事だ。いや、この場合は持つべきものははこたろーだね。



《じゃあ切るよ。また何かあったら言って》

『ありがとう。本当に助かりました』



見えないのに深く頭を下げてから電話を切った。



タイマーが鳴って雑炊を混ぜまてから、リビングに戻るとかるてっとさんは眠っていた。



あー、寝ちゃったか。私の手際が悪くて結構時間経ったもんな。


私の作った雑炊を食べてるところを見たかったな、なんて。


少し残念な気持ちになりながらも長いも良くないと思い、【雑炊作りました】とメモに書いてベッド横のテーブルに置いた。




そして、すぐに自分の部屋に戻るはずだったのに。



『…っ、』


ーーーどうして、かるてっとさんの顔が目の前にあるんだろう。

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (228 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
設定タグ:BinTRoLL , かるてっと , 灰色
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おゆき(プロフ) - りんさん» うわあ、嬉しいです…!でも心臓痛くなっちゃいましたか…ありがとうございました、と言っていいんでしょうか(笑)コメントありがとうございました。 (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - 雪さん» 素敵だなんてありがとうございます!嬉しいです!自分のペースになりますが、楽しんで更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓痛くなりました! (2021年4月2日 10時) (レス) id: 1eb05cfcac (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵すぎて一気に読ませて頂きました!また何回も読ませて頂きます。他の更新ものんびりと楽しみにしていますね。 (2021年3月6日 13時) (レス) id: 35fa8c2320 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - しめじさん» ちゃんと伝わりました!(笑)嬉しいです!ありがとうございます!次作もよかったらご覧になってください! (2021年2月6日 9時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月29日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。