ダメ女と女子力男子【灰】

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二日前かるてっとさんと知人の女性のプレゼントを買いに行ってから、かるてっとさんと話すのがぎこちなくなってるのは自覚してる。


いつもなら弾む会話も『うん』とか『そうなんだ』とかしか返せなくて、すぐ終わらせちゃう。


かるてっとさんの声を聞くたびに、横に女性を思い浮かべちゃうって言うか……。とにかく、辛い。



だって、なんとも思ってない人の誕生日にわざわざデパートまで行くかな。


好きとかじゃなくても、かるてっとさんにとってきっと大切な人なんでしょ。



また自分の中で黒い感情が大きくなっていく。



んーーーー、と唸ってると《何があったの？》ともう一度じらいちゃんが優しく聞いてくれる。




『……今は、かるてっとさんと話すのしんどい、』



前はあんなに会いたいって思ってたのに、今は会いたくない。話すのも怖い、



かるてっとさんを好きだと気づいてから、私の知らない感情が溢れてきて処理しきれないよ。



《そんなになんだ？…俺らに言って少しでも元気になるなら、話して欲しいんだけどな》


優しいしるこさんの声に涙が出そうになった。



確かに一人で悩んでも解決しない気がするし、聞いてもらうだけでも少しはスッキリするのかな。



『…笑わないでね』

《うん、笑わないよ》



いつも以上に優しい３人に、私はゆっくり口を開いた。




《なるほど。女の子にプレゼントねぇー》

《で、女の子とかるてっちーがどう言う関係なのか気になって何も手につかないと》

『…そこまで言ってないよ、しるこさん、』


手につかないこともなくはなくはない。………ん？どっちだ？



一緒に買い物に行った日のことを話せば《それは辛かったね》と慰めてくれた。


話を聞いてもらっただけなのに、少しだけ心が軽くなった気がする。


それでも完全には晴れない気持ちを吐き出すように私は息を吐いた。

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