ダメ女と女子力男子【灰】

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「告白するしかないね」



思わず、口から溜息が漏れた。



『話ぶっ飛びすぎです』



ビールの入ったジョッキに口をつける。



場所は私と木村さんの行きつけの居酒屋。

かるてっとさんへの気持ちに気づいてから数日が経ったけど、どうすればいいのか分からず悶々と過ごしていた。


そんな私の異変に気づいた木村さんが仕事終わりに飲みに誘ってくれた。


真面目に恋の話なんてできる女友達もいないし、ズバズバと思ったことを言ってくれる木村さんを頼って全てを話した。


すると、返ってきたのはさっきの一言。



なんでやねん。



私は、好きになってしまった。どうしたらいいんだろう。って聞いただけなの。


なのに、告白？この人まじ？やばくない？




「相手の子はAちゃんの気持ちに気づいてないんでしょ？」

『それは、はい』

「告白して、女として見てもらうしかないでしょ」

『……振られたら？』

「それは………頑張る」



まさかの、根性論…。


もう私はダメダメな姿を見られてる。家事も全くできないし、どんな下着を付けてるのかも知られてるし。…女として見られてないのは確実。



……木村さんの言ってることは分かる。とりあえず女として見てもらわないと始まらない。


でも告白は無理だ。振られたら全て終わっちゃうかもしれない。


振られた後、いつも通りしるこさんたちも混じれて一緒にゲームなんて、私できる気がしない。


みんなとゲームしたり雑談したり…あのメンバーとの時間が好きだ。無くなってしまうのは嫌だ。

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