DRAMATIC 7

7号車とぐぅたら ページ29

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雑に脱ぎ捨てられた服がベッドのすぐそばで丸まっている。起き抜けの身体は鉛のように重たくて、時折走る膣口のヒリヒリした痛みだけが、昨晩の情事の激しさを思い起こさせ思わず口元が歪む。


「A…」

後ろから抱きつくような形で寝ていた太陽が鼻にかかった声で私の名前を呼ぶと、ぎゅっと強く抱きしめて背中に顔を埋める。

「めちゃくちゃ可愛かったなぁ、昨日のA、」
『…やめて、』

背中越しに ふっ、と笑う彼の手を軽く叩くと同時に来客を知らせるベルが鳴った。

『すっぴんだから無理』
「せやろな。」
『…ねぇ、なんかフォローないの？』
「んーー？」

笑いながら上体を起こして大きく伸びをすると、私を跨ぐようにしてベッドから下りて落ちていたシャツに袖を通す。

「寝ててええよ、」

起きたついでに何か作っとくわ、と続けて寝室のドアを閉める頼もしい後ろ姿を見送りながら幸せな二度寝。


( 関西弁が増えたように聞こえるのはきっと夢のせい )

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