『スノードロップ』 -希望への道- 2

80 佐久間side ページ31

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なんとなくリビングにいる




全く喋ってないけど




喋ろうとしたら…声が震える




だったら自分の部屋にいろよってかんじだよね




うん､俺もそう思う




でも…それも怖いんだ




自分の部屋に1人でいるのが……怖い




だから俺はいつも康二といた




1人になるのが不安だから




翔太とのことがあった時は､したいことがあって部屋にいたけど…




タイミング最悪だよな




でも……




康二や､他のみんながいなくて良かった




あの時の翔太は…完全に自我を失ってた




だからもしかしたら……ってことも…




今更ながら､鳥肌が立ってきた




｢…佐久間｣




頭上から聞こえる声




俺的に…この家の中で1番良い声




翔太だ




佐久間｢……っ……な…に…｣




つっかえながらも､なんとか声を出す




顔を少し上げると､翔太はなぜかココアを2つ持ってた




やばい…涙出てきた……




岩本｢翔太､今は…｣




翔太｢涼太にココアいれてもらったから､飲も？｣




照の言葉を遮るかのように俺にココアを渡してくる翔太




なんでココア？って思ったけど……




不器用な翔太なりの気遣いだって､すぐわかった




翔太も……自ら進んでるんだ




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